俺に落ちるまで 5 【及川徹】

241話 ページ44

花｢及川さん、Aが可愛くて取られたらどうしようとか思ってるんでしょ？｣

及｢…うっ｣


花｢それに、合宿って事はマネのAは人の目につきやすいし、もしかすると他校のマネもやらなきゃいけないのにただでさえバレー部は男が多い｣


及｢そ、それが何なのさ｣

｢他校のマネなんてやらせる気ないんだけど｣と不貞腐れていた

花｢まぁどうなるかは知りませんけどねそれは。本当はAを東京合宿に参加させたくないって所ですかね…今の及川さん見てる限りは｣


及｢うっ…ぐうの音も出ない｣


花｢はぁ、ほんと困った人ですねあなたっていう人は｣

花菜がため息混じりに冷めた目で及川さんを見ていたから私はもうやめてあげて〜と思った


あ｢だ、大丈夫だよ！花菜！私は及川さんしか見てないし、東京合宿で男の人が多いのは分かるけど、私は大丈夫だから！｣


花｢Aが、大丈夫でも及川さんが大丈夫ばないと思うけど｣


隣を見ると机の上で、ちーんっていう効果音が着きそうなほど抜け殻状態だった



あ｢及川さん！しっかりして下さい！！｣


及｢じゃあ俺に今ここでキスして｣


あ｢は…？え、今ですか？｣

及｢うん今｣




花｢あ…岩泉さんが及川さんをそのまま逃げないように縛り付けとけって言うLINEがきたんですけど｣


それを聞いた及川さんが｢うわ、やばっ｣と言いながら私に｢ごめん！また放課後迎えに来るから！｣と言ってどっか消えてしまった






あ｢岩泉さんって聞くと及川さんすごい反応するよね笑｣

花｢あー、あれ嘘だよ｣


花菜が焼きそばパンをかじりながら私に言うからえ？ってなった


あ｢え、嘘なの？｣

花｢うん｣

あ｢そっか、嘘なのか｣

花｢え、もしかしてキスしたかった？｣

にやにやした顔で花菜が私を見てくる

あ｢え、あ、や、そんな事はないです｣

花｢そんな事あるでしょ笑｣


｢まぁでも、私の目の前でしたら及川さんのこと回し蹴りしちゃってたかもね！｣なんてウィンクする花菜にヒヤッとした








〜放課後〜


掃除を終わらせて、部活に行く為にジャージに着替えてさぁ、行こうって時に｢すみません、A先輩いますか？｣と可愛い国見くんがドア付近に立っていた

そしたら、山田くんが｢望月、誰か来たぞ｣と教えて貰ったので｢ありがと｣を伝えて国見くんの所に行った



あ｢国見くんが私のクラスに来るなんて珍しいね｣

｢どうしたの？｣と聞くと無表情なまま国見くんがこたえた

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