150話 ページ3
〜夏祭り当日 夕方〜
神社の入口で待ち合わせをしていたが、私が来た時には既に及川さんっぽい人が立っていた
及川さんはただでさえ目立つから浴衣姿でなんて立っていたらもっと目立ってしまっていて女の子からの注目が凄かった
「ごめんね、待ち合わせしてる子がいるから」と及川さんを囲む女子たちにそう断っていた。
及川さんの方へ小走りで走って近づくと及川さんが私に気づいて「あ!」と言っていた
あ「!」
"Aちゃんの浴衣姿見てみたい"
今日の朝にLINEがきていて、及川さんにそう言われ浴衣でやって来たが正直私が浴衣なんて似合うとは思ってないし、髪型もにこの浴衣と合っているかは自分では分からなかった
今日はお化粧もして、いつもと違う自分に変身したことはわかっているんだけど…
いざ及川さんに会うとなるととても緊張してしまう
あ「すみません、お待たせしました」
携帯を見ていた及川さんが私の声に気づいて視線を私に移した
今日の及川さんは私と同じ浴衣を着ていた
紺色の浴衣に薄い灰色の帯。
とても似合いすぎてて私の目には毒と思った…けど見惚れてしまうほど、かっこいいなって思ってしまった
及「あ!Aちゃん!」
あ「遅くなってすみません」
及「俺も今来た所だから大丈夫だよ」
嘘だ…私が来た時間は17時50分なのに及川さんはそれよりも前からここにいたのを私は知っている
多分それは及川さんの優しさだと感じた
この蒸し暑い中私が来るまでずっと待っててくれてんだと思ったら心が暖かくなった
あ「あの良かったらこれ、あげます」
来る途中に日向くん達と会い、ラムネを貰った
及「え、いいの?」
あ「はい」
「待たせてしまったお礼です」と言うと、「ありがと」と喜んでいた
及「じゃあ行こっか」
あ「はい!」
神社の鳥居をくぐって、いい匂いが広がる屋台を巡る事にした
及川side
昨日の夜から今日のお祭りを楽しみにしていた俺はなかなか寝付けなかった
朝起きたらAちゃんに浴衣で来てねとLINEを入れていつものルーティーンのランニングをした後は軽く風呂に入って浴衣選びに率先した
及「んー、俺って大体何でも似合っちゃうから迷うな〜」
自分の部屋の鏡に立って肩に浴衣を合わせながら何色を着ていくか決めていった
途中、お母ちゃんがノックもしないで「もしかして今日は徹の好きな子と行くの?」なんてにやにやと勝手に入ってきた
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もも(プロフ) - はくろーさん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年6月19日 20時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年6月18日 22時) (レス) @page8 id: fc551a1063 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 八坂リアさん» わー!ご指摘ありがとうございます!いつも外すの忘れやすいんですよね笑笑ありがとうございます! (2022年6月18日 17時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - オ/リ/ジ/ナ/ル/フ/ラ/グ/が立ってしまっているようですよ・・・!。 (2022年6月18日 16時) (レス) id: 16d5f57960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2022年6月18日 15時