109話 ページ11
苺の次に好きな物がそぼろ丼なんだけど、フレンチトーストとそぼろ丼どっちが好き？って考えるとどちらも選べないからそんな質問をされたら私はどうしたらいいかきっと分からないと思う。
母｢合宿どうだったの？｣
私のお弁当箱をしまいながらカウンターから顔を覗かせて楽しそうに聞いてくるお母さん
あ｢楽しかったよ｣
母｢そっか！で、双子ちゃん達とは会えた？｣
何故かキラキラな目で私に聞いてくる母に呆れながら答える私
あ｢会えたよ｣
母｢感動の再会はできたの？｣
あ｢感動も何も無かったけど｣
｢治くんは優しかった｣と伝えるとお母さんは｢大きくなっても変わらない優しさね〜｣と嬉しそうだった
母｢お父さんが美味しい苺送ってくれたから今日のデザートに苺沢山入れとくね！｣
あ｢うん！｣
そんな和やかな会話をしている時、インターホンが鳴った
母｢あら、こんな早くに誰かしら｣
お母さんが急いで玄関に向かっていたけど私は残り1口のそぼろ丼を堪能していた。
あ｢ん〜！この味の染みたお肉と柔らかい卵との相性が堪らん｣
デザートの苺を食べようとした時お母さんが両頬に手を当てリビングに戻ってきた
え、何事？
母｢お母さん、心臓止まってるかもしれない｣
あ｢いや、話せてるんだから止まってないでしょ｣
訳の分からない事を言っていると玄関の方から誰かの声が聞こえた
及｢ねぇ、俺に譲ってくれても良くない？｣
花｢は？譲るも何も朝は私とAで学校行ってるんだけど｣
及｢今日ぐらいいいじゃん…朝練ないんだし｣
｢俺だってAちゃんと学校行きたいもん｣とか言う拗ねた声を出す人は1人しかいない
あ｢え、ちょっとお母さん…｣
母｢あんなイケメン見たことないわ｣
｢お母さん行ってくるね｣と手ぐしで髪の毛を直し、そこにあった鏡で化粧を直して歩いて行った
あ｢はぁ…至福の時間だったのに｣
誰にも邪魔されずに大きな苺を食べたかったという私の気持ちは無惨にも敗れ、仕方なくお母さんのあとを追うことにした
花｢あ、A｣
及｢Aちゃん！｣
既に2人の空気は悪く、私を見るなり顔を明るくさせる2人
花｢A、ごめん…丁度そこで及川さんに出くわしてこの人付いてきたの｣
｢ほんとごめん｣と謝る花菜
あ｢え、あ…全然大丈夫だけど｣
ゆっくりと苺を味わいたかったという気持ちが大きかったのはしまうことにした
だって、花菜が疲れきった顔をしていたから…
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もも(プロフ) - くにみんさん» 及川さん素敵ですよね！応援ありがとうございます！ (2022年8月11日 22時) (
レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
くにみん - おいかわさーーーんかっこいい♡次の話も楽しみにしていますね！”応援しています！ (2022年8月11日 20時) (レス) @page50 id: 1aa174e0ca (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年5月16日 7時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - とても面白いです。この作品大好きなのでこれからも頑張ってください! (2022年5月15日 22時) (レス) @page8 id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも | 作成日時：2022年5月14日 21時
