俺に落ちるまで 【及川 徹】

18話 ページ19

松川さんと花巻さん達が何故おねぇ口調なのかは置いといて、それをスルーする1年生の国見英くんと、金田一勇太郎くん達を見て、あ、鍛えられてるんだろうなって思った。


及｢ちょっと国見ちゃん！金田一！スルーしないで！！｣


国｢…うざ｣

及川さんに呼ばれて振り向きざまにボソッと何かを言っていた

及｢国見ちゃん！今及川さんのことうざって言った？！言ったよね？！ねぇ！｣


国｢お疲れ様でした｣

何も聞こえなかったかのように体育館から出てってしまった国見くんの跡を追うように金田一くんは私達を見てペコっと会釈してから帰って言った


花巻｢も〜英ったら、照れ屋さんなのねぇ〜｣

松｢あたし達が可愛いからって！可愛いんだから〜英ちゃん！｣

花巻｢明日あたしと松子と英ちゃんでデートしましょうよ！｣

松｢いいわね！素敵！じゃあ松子わ〜、明日お洒落して可愛くしてくるね〜！｣

花巻｢約束よ〜！きゃは！｣


及｢その茶番いい加減にしてくれる？！お陰で国見ちゃんに冷たい視線浴びせられたじゃん！！｣

松｢え〜？あたしが可愛くて及子、嫉妬しちゃったの〜？｣

花巻｢何それ〜やば〜い！可愛い〜！きゃは！｣

※及子とは、及川さんの及と子をくっつけた女の子バージョンの名前だぞ♡ by 貴子(花巻貴大)


岩｢先帰る｣

松｢あ！岩子〜！待ってよぉ〜！｣

花巻｢岩子〜！あたしと言う彼女が居ながら先に帰るなんてぷんぷん！｣

花巻さんと、松川さんのやり取りに全く動じない岩泉さんが男らしくてかっこいい人だなと思った私だった




あ｢…｣

花｢…｣

矢｢見たくねぇもん見せて悪い｣


引いた目で私と花菜でその光景を見ていた私たちの所にやってきたのは先程バレーの練習をしていた矢巾くんが制服に着替えてこちらにやってきた


矢｢あれも日常茶飯事だから｣

花｢ねぇ、バレー部って変態しかいないの｣

矢｢変人の集まりだな｣

及｢ちょっと、矢巾ちゃん！！聞こえてっからね！！｣

矢｢特に及川さんとか｣

及｢そんな事ありませーん！及川さんはピュアなんです！｣

花｢そんな事誰も聞いてねんだよ｣

及｢Aちゃん！明日も観に来てくれる？｣

花菜を無視して私に話を逸らす


あ｢あの、今の段階ではすぐにマネージャーをやるとは決められません｣

私がゆっくり言葉を紡いで出来るだけオブラートに包む


あ｢応えを出すのに時間が掛かると思うんですが、それでも良いなら｣

及｢待つよ。マネージャーになってくれる決心がつくまで｣

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