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30話 懲りない少年 ページ32

登校中、また一矢とぶつかりそうになった。

今日は学校の門が開く光景を見てみたかったんだとか。



「懲りない奴、その気持ちも分からなくはないけどさ。いい加減やめたらどう?」

「えー。別にいいだろ、怒られないんだから」

「今度ぶつかったら怒る」

「おぉ、怖い怖い」



一矢はふざけた感じで私の方を見る。反省は全くと言っていいほどしていない。

これはおふざけの時の表情で、授業中になると急に真面目になる。この猫被りめ。

アレンは小さくなる事が出来たので鞄の中だ。なんか知らないけど一矢の方を見上げている。

興味深そうに、じっと見つめてる。あっちに何かあるのか。それとも、一矢の事を見てるのか。

でも、土曜日に顔を見たはずだよね。

もう一度、一矢の顔を見る。



「なんだよA、顔になんかついてるか?」

「ううん、なんでもない。早く行こう」



今思えば、何で私は友達を作らなかったんだろうと思う。確かに澪達といるのはすごく楽しいけ

れど、彼女はもっと友達がいないと後々困るぞって言っていた。

違う、友達は作るものじゃない、勝手に出来るものなんだ。

澪もルシアも一矢も勇助もアレンも、偶然があったからこそ今友達になれている。

やっぱり、友達を"作る"っていう言葉はあまり好きじゃないかな。



「やっぱし一番乗りぃ〜!」

「皆勤賞目指したらどう?」



あぁ、こんなに楽しいならもっとクラスメイトと仲良くしておけばよかったと、少し後悔した。

多分この後、3班が揃うだろう。うちの班は凄い人ばっかりだから。



「Buongiorno! A、一矢!」

『うわぁ!』

「今日も良い天気ですね〜」



うん、やっぱりこうくると思った。

31話 給食は味噌汁でした→←29話 忘れられない夢


ラッキーカラー

あずきいろ

作者が今後使う名言(?)を作るコーナー(フラグではないはず)

私の一番大切な人は、貴方じゃない。


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設定タグ:学校 , 魔法 , 恋愛   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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さやや - 業務連絡/すーはさん» なるへそ! やっぱり人気投票のアンケは無駄ではなかったのですね。なんとなーく予想はついておりますが、ちょっくらみてきます。 ε=ε=ε=┌( ̄◇ ̄)┘ (2018年1月16日 19時) (レス) id: b3682d3944 (このIDを非表示/違反報告)
業務連絡/すーは(プロフ) - やっぱ、自分の好きなキャラクターが出てくるとつい読み進めたくなってしまうんですよね ^ω^)キャラクター総選挙のやつ投票しておきました! (2018年1月16日 16時) (レス) id: 6f805edbd6 (このIDを非表示/違反報告)
さやや - T.loveさん» ありがとうございます! まだまだ素人ではありますが、頑張っていきたいです! (((o(*゚▽゚*)o))) (2018年1月14日 16時) (レス) id: b3682d3944 (このIDを非表示/違反報告)
T.love - 面白かったです!これ からも、頑 張ってください! (2018年1月13日 21時) (レス) id: b4ffd76f66 (このIDを非表示/違反報告)
さやや - みくにさん» ありがとうございます! 励みになります〜! (≧∇≦) (2017年6月28日 22時) (レス) id: 9b16da2478 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/  
作成日時:2016年6月14日 23時

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