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15話 叔母さん帰宅 ページ17

「ただいま〜」



下の方から聞き慣れた声がした。叔母さんが帰って来たんだ。

身体がビクリと反応して、咄嗟にドアの方をを振り向く。

私はひとりで部屋を出ようとしたが、行かないでくれとアレンに引き止められてしまった。

アレンは寂しがりやなのだろうか。軽い銀の箱を持って下に行こうとした。

つい最近取り替えたドアノブに手をかける。

すると、一瞬視界がぐらりと揺れ、私の脳内から強い危険信号が発令された。



「大丈夫?」

「う、うん」



アレンの事だ。

普通の人間がこんな小人を見て驚かないわけがない。

こんな奴を見たら、叔母さんはどんな反応をするだろうか。あの人はふわふわしている優しい性

格だから、許してくれるだろうか。

母さんからの許可は下りている。でも、叔母さんはまだその事を知らない。

もし、駄目と言われたら、叱られたらと思うとゾッとした。



「人間に姿を変えるのも今の時間帯だと不自然だし、現在のアレンには不可能。叔母さんに正直

に言えるかが問題だ………」

「おーい、A? 多分大丈夫だよ。時間もないから勢いで行こうよ、ね?」

「本当かな」



「いつか必ずやる事だったんだし、早めに終わらせちゃおう!」と、アレンは言う。

じゃあお前が言えよ、と思いながら、私は覚悟を決めてもう一度ドアノブに手をかけた。

少し急な階段を、アレンが落ちないようにゆっくりと確実に降りていく。

居間のドアについた。居間の隣にある台所、そこに叔母さんがいる。

台所にもドアはあったが、わざわざ遠回りしてきた。包丁を使っている時に小人を見られたら、

叔母さんが驚いて包丁を床に落とすかもしれないから。

叔母さんには怪我をしてほしくない。ずっと健康でいてほしい。

だからこっちまで来た。

居間から呼び出せば安全。悪くても腰を抜かす程度かな。

16話 信じてもらいたくて→←14話 金がない訳じゃない


ラッキーカラー

あずきいろ

作者が今後使う名言(?)を作るコーナー(フラグではないはず)

私の一番大切な人は、貴方じゃない。


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設定タグ:学校 , 魔法 , 恋愛   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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さやや - 業務連絡/すーはさん» なるへそ! やっぱり人気投票のアンケは無駄ではなかったのですね。なんとなーく予想はついておりますが、ちょっくらみてきます。 ε=ε=ε=┌( ̄◇ ̄)┘ (2018年1月16日 19時) (レス) id: b3682d3944 (このIDを非表示/違反報告)
業務連絡/すーは(プロフ) - やっぱ、自分の好きなキャラクターが出てくるとつい読み進めたくなってしまうんですよね ^ω^)キャラクター総選挙のやつ投票しておきました! (2018年1月16日 16時) (レス) id: 6f805edbd6 (このIDを非表示/違反報告)
さやや - T.loveさん» ありがとうございます! まだまだ素人ではありますが、頑張っていきたいです! (((o(*゚▽゚*)o))) (2018年1月14日 16時) (レス) id: b3682d3944 (このIDを非表示/違反報告)
T.love - 面白かったです!これ からも、頑 張ってください! (2018年1月13日 21時) (レス) id: b4ffd76f66 (このIDを非表示/違反報告)
さやや - みくにさん» ありがとうございます! 励みになります〜! (≧∇≦) (2017年6月28日 22時) (レス) id: 9b16da2478 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/  
作成日時:2016年6月14日 23時

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