第１話 ページ2
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熱い。冷たい。痛い。周りが暗い。
ふわっとしてておかしな感覚。身体がボロボロ崩れる感じもある。でもそれ以上に______
寂しい。
いつものように賑やかにぼくの頭ではしゃいでくれる船長さんはいなくて、喧嘩ばっかりしてる剣士さんもコックさんもいない。
いつもゲンコツ食らわせてる航海士さんだって、にこにこコーヒー飲んでる考古学者さんだっていない。
恥ずかしがり屋のお医者さんも、、、いつも直してくれる狙撃手さんも。
いろいろあって身体が沢山壊れることもあったけど不器用ながらにしっかり直してくれて、空の島へ行ったときはぼくに気づいてくれた大切な狙撃手さん。
ぼくのことで船長さんと喧嘩して海賊団抜けちゃってあのときは思わず泣いちゃったな。
あの後しっかり戻れたかな？ぼくを壊した解体屋の人は元気かな？新しい仲間は増えたかな？
______なんて分かるはずないんだけどね。
ぼくは幸せだった。本当に幸せだった。うん、とてもこれ以上ないくらいいい人達に恵まれた。
だけど、だからこそもう少し乗せてあげたかった。もう少しだけでいいから一緒に冒険したかった。思い残すことは無いけど後悔はある。
ぶくぶくぶく、と泡を立てながら沈みその辺をスイスイ泳いでみる。
錨が落ちていたり木の破片が散っていたりはするが、さすがに同じ場所ではそう何隻も船は沈まないようで船はメリー号、僕の船ただ1隻。
____「にっしっし！ここは俺の特等席だ！！」
____「メリーお前……本当にもう……走れねェのか…？」
____「私達が乗ったメリー号に、越えられなかった海はないっ！！！」
____「何度でも！！何度でも！！直してやるからな…！！」
____「メリーはもう二度と走れねェと断定されてた船だ。忘れたわけじゃねェだろ」
____「うおーー！！おれやっぱりメリー号大好きだーー！！！」
____「みんな！！ありがとう」
やっぱりぼくもみんなが好き。だーい好き。
____________もう一度だけ一緒に冒険出来たらな。
刹那、目の前が真っ暗になり砂浜に背中が当たる感覚を感じながらも意識を絶った。
________________________
「ん？ありゃなんだよい！？」
「人が浮いてやがる！！！！」
「このまま放置しておくのも癪だ。引き上げるぞ！！」
______メリー号による二度目の人生、開幕！！！
・
続く (更新停止中)
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ムツキ(プロフ) - 続き楽しみにしています！！ (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 82e68addf8 (このIDを非表示/違反報告)
ユウェン(プロフ) - 泣ける…やべーまたワンピース見たくなってきた続き楽しみにいつまでも待ってます！ (2022年4月7日 10時) (レス) @page2 id: bdcb24edd7 (このIDを非表示/違反報告)
リエ - メリー号の話は泣けずにはいれない位読むと泣いてしまいますよね、、、！！！これからもご無理せず頑張って下さい！ (2022年3月7日 17時) (レス) @page2 id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さめきょうりゅう | 作成日時：2022年3月6日 18時
