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205話 王女達を残して ページ25

【紗羅 視点】



さてと、現在の時刻は多分午後1時。王城にアルメリア王女とクラーレさんと、何故かアスター

も残って待機していて、私達は今なんとか王都の中心部に隠れている。

途中までは、らい姉が昔来た時の裏道を通ったわ。どうして知っていたのかしらね。

まぁクラーレさん曰く、王女の謎の力と、近隣の妖精の事を調べたいんですって。

街へ寄った時にルピナスを呼んでほしいと言った辺り、何か心当たりがあるみたい。



「さすが、ケミストリー御用達のお医者様ね。私もあれくらいの観察眼が欲しいわ〜」

「だけんども、王女さんの黒いのってホンマに病気なんやろか?」

「……確かに。ゆり姉はどう思う?」

「多分、今回は地方の種族の力が関係していそうね。二人共カメオ・ピンクの髪に赤褐色の瞳だ

し、家の本で調べれば何かわかるかもしれないわ」

「あー、じゃあAを待ってる間に調べちゃう?」

「時間が余ったらそうしましょう。さぁ、そろそろ行くわよ」



今現在、Aからの伝言で、今夜彼女らがサイネリアを抜け出すことはわかっているわ。

落ち合う場所は、私達の街から見て北東にある、雪山の下の岩山あたり。街からの道を辿ってい

くとちょっとした峠があるから、そこで明日の朝に合流する。

サイネリアからこの街に来るのなら最短ルートだろうけど、それでも大分かかるわよね。

ってことは、A達は今夜眠れないってこと……?

叔母さんには昨日、諸事情で帰るのが1日遅れるかもしれないって言っておいたから、とりあえ

ず明日までにAを救出しなくちゃ。

急な予定変更でどうなるかと思ったけど、臣下さんが凄い人で本当に良かったわー。多分。

じゃあ、ちゃっちゃと街に帰って仕事を片付けましょ。



「なぁレオ、銃の点検が終わったらすぐ俺に言えよ」

「……またライフルの練習か」

「そうだけど?」

「……あれならお前ももう十分扱えるだろう、何かあったのか?」

「べ、別に理由はどうだっていいだろ。あー、もし練習が嫌なら、みんなで世間話でも」

「悪いが、それは断る。大人数で群れるのはあまり好きじゃない」

「ふーん、今はお疲れモードってところか。つれないなぁ」

「……空き部屋のベッド、貸してもらうぞ」

「へいへい」



そういえば、世羅ってレオにライフルの扱い方を教えてもらってるんだっけ。

あいつ、物覚えだけは良い方だからねー。

……って、こんな所で呑気なこと言わないでよ。

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ラッキーカラー

あずきいろ

4. までのキャラが扱える楽器をご紹介!《共通点も考え中》

シネラ:???…… まさかのオリジナル楽器です。ネタバレになりかねないので???状態。


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設定タグ:シリアス , 魔法 , 恋愛   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:さやや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/  
作成日時:2017年8月12日 22時

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