10 〈youside〉 ページ10
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学校に行くのが怖くなって、結局行けないまま時間だけが過ぎていった
けど、そんな私に見切りをつける事無く蓮とりんちゃんは毎日の様に私の家に来てくれていた。
特に蓮は、家が近所という事もあり少しでも空いた時間が出来ると私の所に来てくれた
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高校はりんちゃんの誘いもあって家から少し離れた所に入学した。
「今度は私が守るから、だからここ一緒に受けない？」
私の手をぎゅっと握って真っ直ぐに言葉を伝えてくれたりんちゃんが心強くて、それでもって私の事で気を使わせてしまったのが申し訳なくて、断れなかった。
パパとママにも心配をかけたくなくて高校にはちゃんと行こうと決めて受験した。
「、行ってきます、」
高校生活初日。久しぶりに袖を通した制服は中学の頃のセーラ服とは違う真新しいブレザー。
少し怖い気持ちに蓋をしてガチャッと玄関のドアを開けたところで
私は信じられない光景を目にした
「おはよ」
そこに居たのは同じ制服を着た蓮だった。
「早く行こ、下田も待ってるから」
戸惑う私を他所に私の腕をとって進もうとする蓮
「っ、ちょっと、、まって、」
私が止まったことに不思議そうな顔でこちらを見る
「、なんで、蓮、いるの、？」
たどたどしい私の言葉もしっかり聞いてくれる蓮は迷いのない顔ぶりでこう言った。
「だって、Aを守る事が俺の役目だから。」
でも、と言葉を続けようとしたけれど蓮が優しく笑うから何も言えなくなってしまった。
けど、私は知ってる
蓮は小さい頃からサッカーが好きで、中学の時もサッカー部のエースだった。
そして、強豪チームのある高校からスカウトされて推薦をもらっていた事も
蓮は蹴ったんだ。あんなに大きなチャンスを
「れん、」
「ん？どうした？」
優しい目が、ふわりと頭に降りてきた大きな手が
今は苦しい。
私のせいだ。
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碧 - とても面白くて、お話に入り込んでしまいました！ (5月4日 8時) (
レス) id: 4222de853a (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 続きの更新まってます😵💫 (5月4日 8時) (レス) @page12 id: 4222de853a (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新して頂きとても嬉しいです！これからも楽しみにしています！！ (2022年11月13日 17時) (レス) id: 72192e2e65 (このIDを非表示/違反報告)
里砂(プロフ) - あおさん» はじめまして！ありがとうございます(T_T)！あお様のコメントが嬉しくてお話更新する糧になりました(T_T)これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2022年11月11日 0時) (レス) @page11 id: 038b6842e8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - とても面白いです！！！更新楽しみにしています。 (2022年11月8日 6時) (レス) id: 72192e2e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里砂 | 作成日時：2022年10月10日 22時
