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そこからの事はよく覚えていない
というか、「思い出したくない」が正しいのかもしれない。
ただ、鮮明に覚えてるのは
震えながら静かに涙を流し続けるAと
はだけたAの服を隠すように抱きしめ、唇を噛んで悔しそうな表情の目黒
私は何も出来なかった
見つけるのがもっと早かったら。
そもそも、私がもっと気をつけて見ていれば、
なんてタラレバばかりで、もうしても遅い後悔をするしか出来なかった
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私のただ事じゃない焦りぶりに何かを感じ取った先生が複数応援を呼んでくれたので、私達が体育館裏に辿り着いた時にあのヤンチャそうな2人はすぐに抑えらることができた
後から聞いた話だと、あの2人は瑠愛ちゃんの知り合いで生徒以外の人が出入りできるこの日を狙ってAに近付くよう言われたとか
その動機は
目黒に振られた腹いせ
だったらしい。
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それから、瑠愛ちゃんは学校に来なくなった
そして、Aも。
Aは人と関わることを恐れ、口数も減っていった
目黒や照は大丈夫だけど、特に男の人とは未だに関わる事自体怖がる
そしてその事件をキッカケに目黒もAに異常とも呼べる程過保護になり、全ての中心は彼女になった。
これが、Aの。私達の過去だ。
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碧 - とても面白くて、お話に入り込んでしまいました! (5月4日 8時) (レス) id: 4222de853a (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 続きの更新まってます😵💫 (5月4日 8時) (レス) @page12 id: 4222de853a (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新して頂きとても嬉しいです!これからも楽しみにしています!! (2022年11月13日 17時) (レス) id: 72192e2e65 (このIDを非表示/違反報告)
里砂(プロフ) - あおさん» はじめまして!ありがとうございます(T_T)!あお様のコメントが嬉しくてお話更新する糧になりました(T_T)これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2022年11月11日 0時) (レス) @page11 id: 038b6842e8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - とても面白いです!!!更新楽しみにしています。 (2022年11月8日 6時) (レス) id: 72192e2e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:里砂 | 作成日時:2022年10月10日 22時