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『...美味しい。』
あれ、どこかで食べたような気がする。
｢だろ？
これ、俺が作ったんだ。｣
｢ミンギュが？｣
｢ミンハオには言ってなかったけど、俺が施設に入る前は、自分の分は自分で作ってたんだ。だから、少しだけど料理は出来る。｣
『この味懐かしい。』
｢ああ、小さい頃にも作ったな。｣
私が施設に入ってきて、初めて土砂降りの雨が降った日。大きな雷が近くに落ちて、停電になった。
部屋には1人で、怖くて怖くて仕方がなかった時、
｢Aちゃん！｣
ミンギュが、私の部屋に来てくれた。
『ミンギュ君、怖いよ。』
｢大丈夫！俺がそばに居るから！｣
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作者名：日向羅 | 作成日時：2018年6月12日 20時
