【歌い手】無気力系男子は転生したら美人な歌い手になったそうで。 (ページ11)

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そらまふすぃえる！4 ページ11

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そらるさいど！

それから2,3日たった。

あの案件でずいぶんと気を落とした真依は

歌い手なんて辞めてやる！！

とかぶつぶつとつぶやきながら部屋に引きこもってしまったのだった。

それを危惧した俺とまふまふの2人は

おかゆを作ろうということになり。

ま｢なーんでそらるさんが持ってくんですか！？
僕が作ったのに！｣

そ｢だって俺料理出来ないし！？｣

ま｢逆ギレですか！？｣

そ｢いいんだよ！！｣

とまあ、こんな経緯で看病イベントが発生したのだった。

そ｢おい、真依。開けるぞ。｣

ドアの前で問いかける。

はい、と弱々しい声の返事が聞こえてくると同時にひじでドアを開ける。

そ｢おかゆ。食ったら？｣

体育座りで顔だけこちらに向けた真依は、

目を泣き腫らしたまままっすぐ見上げる。

貴｢作ってくれたの？｣

そ｢まあな。俺(じゃなくてまふ)が作った。｣

貴｢ほんと！？うれしい！｣

少し笑顔を取り戻した真依は、まふが作ったおかゆ
を一口。

貴｢おいしい！｣

この笑顔を見ることがどれだけ望んでいたことか。

目の前の彼女を見ていると、今までの後ろ向きな感情がだんだん和らいでいくようで。

そ｢真依。｣

貴｢へ？｣

ハッと顔を上げた彼女を俺は優しく抱きとめる。

いつもなら

このセクハラ親父！！！

とか言って平手打ちは確定だったが。

今日の真依は俺に体を預け、そのまま眠ってしまいそうだ。

そ｢(これは、おちた！！)｣

脳内でひとりほくそ笑んでいたのだが…