【そらる】6番目彼女【りぶ】part2

さんじゅうななわ ページ19

ハッと目が覚めると、見覚えのある天井だった。




一瞬で理解した。



あぁ、雄理と同じ病院の天井だ、と。



雄理があまりにも上見ながら寝てるから、上に何があるのかと思って見てたからかな。



そんなことを思ったあとにあたりを見渡すと、ひとつの影が見えた。





……っまさか、



『雄理っ！？！？！？』



勢いで起きると、その人の顔が見え、その人は困ったように笑った。




｢ごめんな、俺は雄理じゃねぇんだよ。｣


そう言いながら笑っていたのは、渉だった。




『あ、渉……こっちこそ、ごめんっ、感違いしちゃって……』



恥ずかしいっ……


やだなぁ、私。



どれだけ、雄理のこと好きなの……




う｢そらるさんが、｣



渉が、真面目な顔をして話しだす。


『彼方？』



う｢うん。そらるさんが、お前をさした奴を見つけられなかったって、悔しがってた。｣



俺も、見つけらんなくて……と次第に語尾が弱くなる。



『もーっ！！！気にしないでよ！！！そんな事いいって！！第一、どうせ怨恨かなんかだよ！！最悪私が殺されるだけだからいいって！！！だから安心し((う｢そんなの、良い訳ねぇだろ！！｣……え？』




渉……？

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