【鬼滅の刃】夢喰い鬼は人を喰えない

序章 ページ2

無惨side






この前鬼にした娘の血鬼術は中々
使えそうなものだった。





だから鳴女と合わせて使うことにした。





まだまだ弱い鬼だが人を沢山喰えば
簡単に上弦になれるだろう。





その為には殺されない程度には強く
してやらないといけない。





だから今日はその娘をここへ呼び出した。





暫く日が空いたから少しは鬼を喰って
強くなっているのかと思ったがこの娘は
全く人を喰っている様子がなかった。





とりあえず血を分けてやろうと
その娘の手に自分の血を垂らした。





「…？」





その娘はその血を不思議そうに眺めたあと
コクリと飲み干した…はずだった。





「…ぅぇ……」






するとあろう事かその娘は私の目の前で
私の血を口から吐き出した。






これには流石に驚いた。何故拒絶する？
何回か繰り返したが全て血は吐き出されて
周りは血の海と化していた。







「ｯご、ごめんなさい…どうしても
飲み込めなくて…吐き出してしまうんです」







こんなことは今までなかった。
どういうことだ…仕方ないので人間の
血肉を喰らわせることにした。






その娘は一口血肉を齧ると先程と
同じように吐き出していた。







「おぇぇ……」







これにはその娘も驚いたようで目を
見開いてこう言った。









「無惨様どうしよう……」









無惨「どうした」









「ひ、人が……喰えないです」









無惨「…見れば分かる」

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