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銀さんと日記帳(中)の(下) ページ11

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そんな調子の日々を2週間ほど続けていたらしい。


書かれてるのを見れば、さっきの人は毎日ここに来てくれているらしい。一日も欠かさずに。


そして私の家族は両親とも既に他界してることが分かったらしい。
それを知った私はもちろん、治療費は自分で稼いで払うと言ったらしいけど、銀さんはまだ私の兄を調べてないからと言って、その話はその日で終わっている。


読み進めていく事に、私は何度か銀さんに、さっきの銀髪の天然パーマの彼に、恋をしていたらしい。


一目惚れする日もあれば、この日記を読んでから好きになる日もある。




そして昨日の、一番新しいページにはこう記されてあった。



『10月1日
今日も彼は欠かさずに来てくれたらしい。明日は今までの私がずっと待っていた念願の外出許可が出る日らしい。
病室から出ることを許されるそうだ。
もちろん、まだ記憶がこんな状態だから付き人が必要だし、もう暫くは入院していないとダメらしい。

確かに、この日記帳を読んでしまったら好きになるしかないね。何て素敵な人なんだろう。ああ、今になってさっきの彼が愛しく感じる。
明日の私が羨ましい。
明日はミルクティーを買ってきてくれるんだって。私のお気に入りの飲み物らしい。
けど、今日の私も充分楽しかった。
机の周りや戸棚に、物が色々あると思うけど、それ全部銀さんがくれたものらしい。本当にお人好しだ。
ところで、何で毎日来てくれるんだろう。昔の私も疑問に思ってる。毎日来て欲しいなんてわがままを昔の私が言ったのかな。
どうであれ、その律儀さも私は好きだ。

この日記を読むことで、私という人間が形成されてる気がする。
いつ本当の記憶が蘇るかは分からないけど、この日記を見たら、どんな私に戻ってもまた恋するに違いない。
今までの私を支えてくれたのは銀さんだよ。
一人にしないでくれたのは銀さん。
絶対に明日もこの日記を書いてね。テーブルに置いていれば、見過ごす事ないから。』



全てを読み終えた私の目から、とめどなく涙が溢れ出た。



どのページも欠かさず、銀さんの事しか書いてない。



思い返せばさっきの彼の行動、

たまに長話する事もあったから、自然と椅子に座ったんだろう。


さっき言ってた恋人からのミルクティーは、銀さんからの差し入れだったようだ。



込み上げる衝動に駆られてベッドから降りると、久しいせいで上手く歩けない事に気づいた。


それでも、おぼつかない足取りで病室を出て彼を追いかけた。

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のと丸(プロフ) - メローネ大好き少女さん» 誠に申し訳ありませんが、ただ今リクエストは受け付けておりません。ご了承願いますm(_ _)m (2019年8月20日 1時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
メローネ大好き少女(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?男になった月雄を見て目を合わせられない夢主にどんどん迫ってくるのと月雄が入浴中の夢主を襲いに行くのをよろしくお願いします!分かりづらくてすみません (2019年8月20日 0時) (レス) id: d4923716c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年8月16日 5時

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