教育係と自己紹介 ページ7
「おお、やっと来たか。待ちくたびれたぞ」
「申し訳ありません。仕事が立て込んでおりまして」
さり気なく嫌味を云ってみても、全く気付いた様子が無い。あ、さっき部屋に来た人だ。首領の側近だったのか。
「何故僕を教育係等に?」
「森
「…承知しました」
…答えになってないよ、耄碌爺め。
礼をして執務室を出る。二人の子供は僕に大人しく付いて来た。相当仲が悪いのか、険悪な雰囲気が漂ってる。僕が見てないからって蹴り合わないでよ。見えてなくても分かるからね。
僕が軽く諌めると何故か凄く静かになった。其れで良いんだよ其れで。
「…着いたよ。此処が今日から君たちの訓練場。場所、覚えておいてね」
僕が二人を連れて来たのは地下にある使われてない物置だ。無駄に広いし、此処なら暴れても文句は云われない。
「さて、と自己紹介でもしようか。其方の背の高い君からね」
「太宰治と云います。よろしくお願いします」
「はい、治君ね。次」
「中原中也…です。よろしく、お願いします」
中也君の方は少し言葉遣いが危ういなぁ。治君は文句無しだけど。おっと、僕の紹介もしなくちゃね。
「僕は幸田露伴。よろしくね、治君、中也君」
さて、僕の最初で最後の教え子には何を仕込もうかな。
129人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペンギン屋(プロフ) - ふみさん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2018年4月22日 21時) (レス) id: 4288ea99b0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - とっても面白いです(^^)b頑張って下さい! (2018年4月22日 8時) (レス) id: 6ed63001fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ペンギン屋 | 作成日時:2018年4月17日 23時