教育係、温泉へ行く3 ページ36
「…んで、何で俺達はこんな所に居るんですか」
あの後、喧嘩を続ける二人を威圧で黙らせ何の説明もしないまま車を飛ばして一時間。深い山中にある旅館に前で中也君に聞かれた。治君は薄々感づいてるみたいだね。
「ん？それは勿論、温泉に入りに来たんだよ？」
「は？」
首領がどうしてもって駄々捏ねて、と説明してやると哀れみの目で見られた。…そうだよ、僕いつもそんなのの相手してるんだよ。
「露伴君！早くおいでよー！」
既に旅館の中へと進み行った首領からそんな声が投げ掛けられる。その声を背中で受け止めながら二人に話を続ける。
「君達二人には首領の護衛を頼みたいんだ。僕だけじゃ余りにも頼りないから。出来るよね？」
「「はい」」
その返事に満足気に頷いてから旅館へと進む。中では今頃首領が待ちくたびれているだろう。入り口まであと少し、というところで大事な事を思い出した。
急に立ち止まった僕に、二人が困惑しているのが伺える。振り返り二人に向き直ると訝し気な顔で僕を見ていた。
「首領からの伝言。『旅館に居る間は無礼講でいこう！』だって」
日頃の不満でもぶつけちゃえば？と冗談を云うと治君は顔を輝かせ、中也君はそんな事絶対出来ねえ、と呟いていた。
…普通は中也君の反応の方が正しいよねぇ。
まあ、要は仕事の事忘れて楽しめって事だよね。
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ペンギン屋(プロフ) - ふみさん» 応援ありがとうございます！頑張ります！ (2018年4月22日 21時) (
レス) id: 4288ea99b0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - とっても面白いです(^^)b頑張って下さい！ (2018年4月22日 8時) (レス) id: 6ed63001fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペンギン屋 | 作成日時：2018年4月17日 23時
