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体育館に入ると真っ先に現れたのが





「おっはよう国見ちゃんと彼女ちゃん!」





元気な及川さん。

正直うさんくさい。

ていうかこの人と話す話題は国見関連のことしかない木がする。




「彼女じゃないですやめてください」




キッパリと言い、準備を手伝い始める。





「えぇ…手まで繋いでるくせに?」




はっ?




「あっ、国見いつの間に」




先輩の前なので笑顔で手を振りほどく。




「チッ…ばれたか」




いつから握ってたんだよ。

今気づいたよ。

及川さんがめんどくさすぎて体の感覚失われてたのかも…






「舌打ちすんな、こっちがしたいくらいだわボケ」




「最後にボケつけんな嫌なやつ思い出すだろ」





…なら一生思い出して苦しむがいい。




「ボケボケボケボケボケボケ」





「やめろ」




口封じにキスでもしようってか?国見よ。

顔がどんどん近づいてきてる。




「ざんねーん。

私そんなに簡単な女じゃないでーす」






寸止めで国見の口に手を当てた。




「…うざ」




「っ!」




私の手を握って、手の甲にキスされる。

こんなの初めてだったからビックリした…




「照れてる」




「死んどけ」




とりあえずアイツのみぞおちに軽くパンチした。





「うっ…」





「ざまみろ」

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作者名:くるぽん | 作成日時:2017年5月4日 19時

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