Day20 ページ20
・
テストの日がやってきた。
まあ、いつも通り俺は勉強していなくて。
良い点数取れるはずも無くて。
・
ってか、こんな時期に席替えする方がおかしい。
物事のせいにすることしかできない自分に腹が立って。
そんな時、何気なく視界に入ったアイツ。
A。
・
ドンドンこっちに歩いてくる、この景色。
久しぶりの感覚。
と。
「あのね!私言ったよね!?
いのおだったら勉強したら良い点数取れるって!
しかも待っててって言ったのに勝手に帰るから!」
え、?
慧「待ってって言われた覚えねーよ。
おせっかいちゃん王子と仲良く話してたじゃん!!」
「あのねー、…子供か!私、絶対言った!
言いました〜!!!」
慧「いや、絶対聞いてない!!
俺あの日ずぶ濡れで帰って風邪ひきそうになったんだからね!?」
「いや、それは……ふはっ」
何がおかしいのか急に笑い出すコイツ。
いたって真面目なのに…笑われるのは少し腹が立つ。
・
「いや、だって…いのお久しぶりにこんな楽しく過ごしたな、って。自分でもおかしくなっちゃった
いのお…」
・
その日1番、欲しかった言葉を聞くことができた。
・
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おはな | 作成日時:2018年7月29日 22時