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『パインジュースください』
「はい!!」
常連さんが来てくれたことが嬉しすぎて、いつもより笑顔になってしまう。
でも、ダメだ。
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そのまま、いつも通り方向転換をして戻っていく自分が、
臆病な自分が、そこにはいた。
話しかけられなかった。
いや、ダメだよ。
こんなのだから、いつまで経っても同じことの繰り返しなんだよ。
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「あ、あの…!!お名前なんですか!!!」
パインジュースそっちのけで
勇気の欠片を探し当てる。
彼はびっくりしたみたいだったけど
少し経つと微笑んで
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『有岡大貴です。』
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振り続ける雪は
どこか嬉しげに舞い降りていた。
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作者名:おはな | 作成日時:2017年12月10日 12時