ホントはスキなんだけど… (ページ36)

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ブラックな私ページ36

ぎゅってされながら

裕『ベッド行こ』

「え、でもｯ…まだ明るいよ」

だってまだお昼まわったばかりだよ？
それなのに玉森くんたら

裕『いーじゃん久し振りに会えたんだから』

なんて言いながら私を抱き上げ寝室へと向かって

「カーテンだけひいて///」

そう言う私の言葉に少し不満げな表情見せるけど、私を抱いたまま器用にカーテンを閉めるとベッドに降りして

裕『１週間ずーっと繋がってようね』

なんて言いながら私に被さってきて、結局は私も流されちゃう

でも玉森くん
ずーっと繋がってようねって言ってたよね？

休日をまたいで来てるから仕方ないって分かっていたけど

残業、接待…

あげくのはてには午前様って

『遅くなりそう…接待で飲み』

夜７時過ぎに入った連絡

「わかった…飲みすぎないでね」

送ったは良いけど、これ…二人分とは言え食べきれないし

明日の朝食にまわすか

一人でご飯を食べ、お風呂に入って

テレビを見てても…

「もーつまんないｯ…」

ソファーにしゃがんでクション抱きながら玉森くんの帰りを待つ

待つ…待って待って深夜０時を過ぎて

さすがに瞼も重くなってきたから、歯みがきしようと腰を上げると

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

玄関の鍵が廻され
ドアが開くと

裕『ただいｯ…ひｯ…まー』

中『玉森くん、ほらぁしっかりして』

会社の同僚の中山さん…あの彼女に支えられながらご帰宅

裕『A～ただいまｯ…ご主人様が帰ったぞーｯ…』

明らかに酔ってる玉森くんに駆け寄り、中山さんから受けとる

玉森くんの腕を私の肩にまわし

「すみません、ありがとうございました。玉森くんｯ…しっかりしてｯ…」

そう言うと、少し頬が赤らんでる中山さんが

中『取り引き先の社長さんのお酌を、殆んど受けてくれたんです…私に負担かけないように…
いつもそうなんです…だからこんなに
酔ってるんです。すみません』

申し訳なさそうに、そして玉森くんをかばうように言ってくるから、なんだかちょっと私の中のブラックな私が

「そうなんですね
玉森くん誰にでも優しくしちゃうから…
お世話になりました」

中『…あ、じゃあ私これで失礼します』

そう言って彼女が帰ると直ぐに鍵をかけ

「玉森くんｯ…ほら歩いてｯ…」

ほぼ引き摺るように寝室まで連れて行ってベッドに降ろした

ｽｰｽｰと寝息をたてながら熟睡してる

「もーホント…」

玉森くんにデコピンした