ホントはスキなんだけど… (ページ32)

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もしかして双子？ページ32

俊に言われたとおり20時前に店の前に…

店内は暗く中には誰もいなくて

もしかしてもういないのかって不安になって、ポケットからスマホを取り出し、俊の番号を探していると

『たまもりさんｯ…先いなくなったと思ったら、着替えとかしてたんですか？ん？玉森さんですよね？』

俺に腕を絡めながら、馴れ馴れしく俺の名前を呼ぶ娘…

誰だっけ？つかこの娘の着てる制服、Aのと一緒じゃん…てことは俊と間違ってる？

裕『いや、俺玉森だけど俊じゃないからｯ…』

はてな顔のその娘に必死で俊じゃないこと伝えていると

俊『おー裕太、早かったな…』

裕『俊ｯ…あれ…Aは…？』

俊の後ろにいるのかと思って、斜めんなりながらAを探すも見当たらなくて…そんな中も相変わらず俺の腕に腕を絡めてるこの娘

俺と俊を交互に見ながら驚いてて
それがなんか可笑しくて思わず笑っちゃって

裕『ｸｸｸｯ…ﾊﾊｰｯ…』

「なんか楽しそう…」

不意に聴こえてきた、今一番会いたかった女性…

裕『Aｯ…あのｯ…あれは誤解だっ

「玉森さん、今日の打ち上げは玉森さんのご馳走ですよね？朝からお尻叩かれながら私達頑張ったんだから…ね、ミホちゃん」

ミ『え、あそうですよ…』

俺の言葉を遮るように、俊に話しかけるA…

このミホって娘も俺とAと俊のこと、何となくわかってきたようで

俺からそっと腕を退け

Aの隣に行くと
Aの加勢してて

俊『しょーがないっしょ、目標達成で俺の成績も上がるしね

っと、高橋さんは裕太にご馳走なってよねｯ…』

「え、それは…玉森さんズルい」

俊『高橋さんには裕太が奢りたいって言ってんだから…な、裕太』

裕『え、ああぁ…』

そんな話してる間にちゃっかり俊の腕に腕絡めてるミホちゃん？
絡めながらも俺の顔見て

ミ『もしかして双子だったんですか？で、高橋先輩の彼氏さんがもう一人の玉森さん？』

裕『彼氏って言うか、婚約者です』

ミ『えーｯ…高橋先輩の婚約者？ってことは玉森さんと家族になるんですよね？

先輩ズルーいｯ…』

ズルーいって…

ミ『私も家族になりたいですぅ、玉森さん…』

俊『いや俺はまだ結婚とか考えてないし』

なんて騒ぎながら店の二軒隣の居酒屋に入ってく二人

その後を付いていくAを眺めているとふと振り返ったAが

「玉森君こっち」

手招きされ慌てて後を行く