他の男の前で ページ20
そこに立っていたのは
太『ﾌﾌﾌｯ…久し振り』
キラキラの笑顔の太ちゃんで
思わず椅子から立ち上がって
「えと、久し振り…」
なんか直視できなくて
目線逸らしながら挨拶すると
また意地悪そうに
私に顔を近づけ
太『なーにー
目も合わせてくれないの？
ちょっとショックだわ』
なんて言ってくるもんだから
「違う…久し振りで
ちょっと恥ずかし…」
太『……
っ、ｸｸｸｸｯ…なんだよそれ
てか、まだ少しは意識してくれてるってこと？』
意識って…
でも太ちゃんの顔を見たら
やっぱり甦るあの日々……
「と、何を買いにきたの？」
慌てて切り出すと
太『ん、あぁ
来月親父とお袋の結婚記念日でね
何か良いものあるかなーって見に来てたの』
お父様とお母様の…
あの時お邪魔して凄く良くして貰ったんだ…
女の子のいない家庭だから
娘ができたみたいって喜ばれて…
そんなこと思い出してると
裕『おいｯ…』
会計を済ませた裕ちゃんが
声かけてきて
「あ、…」
裕ちゃんの顔、怒ってる
太『偶然だな…
二人で何買いにきたの？』
裕『ん、Aん家のベッド…
今使ってんのすげー小さいから
二人用のデカいの買ったんだ』
太『……
そっか…ﾌﾌﾌｯ…良いの買って貰えたか』
太ちゃんたら私の顔覗き込んで
そんなこと言ってくるから
「ゆ、裕ちゃんが勝手に決めたから」
太『そっか…
あ、引っ越したんだろ？もうあのアパートにはいないんだな…』
太ちゃんも知ってたんだ
するといきなり
裕『ほら、行くぞｯ…食材買いに行くんだろｯ…』
裕ちゃんが私の手を掴んで
グッと引っ張って
「きゃｯ…」
よろけた私を胸に納め
裕『じゃ俺等今からまだ買い物のあるから…』
太ちゃんに告げ
太『あ、またな…』
太ちゃんと別れた……
裕ちゃんたら私の手をグイグイと引っ張って歩いて行くから
途中何度も躓きそうになるのに
振り返ってもくれなくて
車に着くと助手席のドア開けて
「え、後ろでｯ…」
裕『良いからこっち乗れｯ…』
無理やり助手席乗せられて
裕ちゃんも車に乗り込むと
「ﾝﾝﾝｯ…」
いきなり唇塞がれて
こんなところ誰かに見られたら
裕ちゃんの胸押し返すけど
止めてくれなくて
やっと離された時
裕『ｯ…、他の男の前で
あんな顔すんなよｯ…』
意味がわからない…
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yukiっち(プロフ) - ちゃんたまさん» コメントありがとうございます。そうなの…辛いけどその先にはきっと光がーｯ…＼(^-^)／これからもお見守り下さいm(__)m (2017年5月28日 17時) (
レス) id: aea7ca1746 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんたま(プロフ) - 更新ありがとうございます。裕太くん、主人公ちゃんそれぞれ辛いですね。早くハッピーになれると良いなー(T-T) (2017年5月28日 13時) (レス) id: 97dc92da5c (このIDを非表示/違反報告)
yukiっち(プロフ) - 和奏さん» 和奏さん、ありがとうございますm(__)mそう言って頂け力になります！裕ちゃんの主ちゃんへの想いを素敵に面白く描けたらと思っております。今後とも宜しくお願い致します(^-^) (2017年2月6日 23時) (レス) id: c1e192f1ce (このIDを非表示/違反報告)
yukiっち(プロフ) - タマンゴーさん» タマンゴーさん、そうなのです。今回は裕ちゃんのみの続編となります(^-^)/こちらもご贔屓の程宜しくお願い致します(^-^) (2017年2月6日 23時) (レス) id: c1e192f1ce (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - yukiっちさんの作品すごくハマってます！これからも頑張ってくださいね！楽しみにしてます!! (2017年2月6日 22時) (レス) id: 0c9f715516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yukiっち
| 作成日時：2017年2月6日 17時
