僕は君を選んだ。【JIMIN】 (ページ18)

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TH SIDE
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JM「落ち着いた？」

TH「ジミナごめん。」

JM「いいよ笑」

涙腺が崩壊した俺はいつのまにかジミナよりも泣いてしまい、逆に慰めてもらう始末。

TH「でも…どうして？」

それでも俺は分からなかった。どうしてAに言わなかったのか。嘘をついたのか。

JM「Aちゃんね、僕に教えてくれたんだ。私は長く生きられないんだって。」

TH「うん。」

JM「どう思う？僕がもしこの病気のことを正直に言って、Aちゃんがそれでもいいと言ったところで、僕はデートにも行けない。それが情けなくてどうしようもなく辛いって分かってるんだ。僕はAちゃんの短い人生が充実したものになって欲しいと思う。僕なんか早いうちに忘れた方がいい。これからまた好きな人を作って、行きたいところにデートに行って、結婚して、可愛い子供を産んで欲しい。」

TH「…」

言い返せなかった。
ジミナの言うAの短い人生…それよりもジミナの人生の方が少ないというのに。
本当はそんなことないよって、それでもAはジミナにあげたいって、言うつもりだったのに。

JM「でもね、テヒョンア。お願いだから僕を可哀想だと思わないで？これは僕がAちゃんを愛するが故に出した答えなんだよ。くっつくだけが愛じゃない。そうでしょ？」

TH「うん…」

JM「だからAちゃんに感染症のことは言わないで。僕はテヒョンアが病院に会いに来てくれた時、幸せそうなAちゃんの話が聞ければ満足だよ。」

TH「わかった…っ」

俺は真実を知りながらAに内緒にするという選択をした。

本当はここで2人をくっつけてあげられる役割をするはずなのに、真実を知らないふりをする俺は間違っているの？正解なの？

誰か教えてくれよ。

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