10 ページ11
・
話しているうちに料理が到着する。
本当に溢れそうになる涙をぐっとこらえる。だってせっかくこんなに美味しそうな料理は笑顔で食べなくっちゃ。
でも、さっきのジミニオッパの一言で私はどれほどの勇気付けられただろう。
私、病気なの。
そう言えば、大体の人がごめんとか、申し訳ないような表情をする。
悪気がないのはわかっていた。それでも私は他の人と同じように接して欲しかった。同情というのは少し違うのかもしれないけれど、私はそれがつらかったのだ。
ジミニオッパのように、ネガティブな言葉は使わず、軽蔑するわけでもなく、こんな風に心が軽くなるのは初めてだった。
一目惚れをし、今、目の前で美味しそうにパスタを頬張るあなたのことが好き。出会ってばかりでおかしいのかもしれないけれど、それでも良いと思った。
JM「おーい、Aちゃん？食べないの？」
「あ！ごめんなさい、ぼーっとしてました笑 いただきます。」
まさに今で言うインスタ映えするパスタは、見た目だけでなく味もびっくりするほど美味しくて。
なんで今まで来なかったんだろうと後悔するくらい。今度家族を連れても来ようと思った。
JM「美味し？」
「はい！とっても…今まで食べたことがないことに後悔してます笑」
JM「じゃあ、これからも飽きるくらいにいっぱい食べに来よう？」
「はいっ…！」
嬉しかった。遠回しにだけど、これからも会う気があるよって事だよね？
私は人見知りで話が下手だし、慣れるのには時間がかかっちゃうから、やっぱりテヒョンイオッパが決めてくれた服の効果なのかな。
お家に帰ったらたくさん自慢しなきゃ。
JM「今日は楽しかった！ありがとうね？お互いのこと色々知れたし、今度はお話メインじゃなくて楽しめるところに行こう？」
「はい！ぜひ！！^ ^」
この日からカトクや電話でお話して、何回も出かけて、私たちの仲はすぐに縮まっていった。
もう少しで付き合ったりできるのかなって思っていた時だった。
でも神様は私が恋愛することを許さなかったようだ。やっぱり私は、恋愛をしてはいけない人間だったみたい。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユミン | 作成日時：2019年6月11日 22時
