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YOU SIDE
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家から学校までは遠くて、通学中はつまらない。
けれど、１つだけ楽しみがある。
それは、かっこいい男の人が乗ってくること。
毎日ではなくてたまに一緒になる人。私よりも長く電車に乗っているから、どこへ行くのかも何をしている人なのかもわからない。
白く透き通った肌に、優しそうな顔。
顔からは想像できないくらい、引き締まっている体。
完全に一目惚れだった。
あの人と付き合うことができたら…なんて考えてしまうけれどそんな可能性はゼロに近いだろう。
まず彼のことを知らなすぎる。
それに…私は長く生きられないから。
恋愛なんてしない方がいいから。
今日はいるだろうか。
あっいた！
わぁ…服装もタイプだなぁ…かっこいい…。
恋愛はできないかもしれないけれど、想いを馳せるくらいは許されるよね？
ー次は〜バンタン駅〜〜バンタン駅に止まりますー
そんなことを考えていたら、いつのまにか高校の最寄駅。
「降りなくちゃっ…」
ちらっと彼の方を見て、元気をチャージして電車から降りる。
よし。今日も頑張ろう。
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JK「A！おはよ。」
「あ！おはよう！」
JK「今日は、イケメンさんいた？？」
「うん。今日もオシャレでカッコよかったよ^ ^」
JK「そりゃよかった！」
彼は同級生のジョングク。
ジョングガの家は高校に近いから電車には乗らないけど、いつも駅に迎えに来てくれる。
保育園が一緒で、小中学校は違ったけれど、高校で再開して、仲良くしてもらっている。
JK「時間やばい！急ごう。」
ん。としゃがんで背中に乗れと合図をする。
ジョングガは運動が好きで、筋肉があるから私を軽々とおんぶして走って学校に向かう。
ジョングガはもちろん私の病気を知っているから、走ると良くないことを知っていて。
「グガ、ありがとう。いつも。」
JK「何言ってんの！昔っからこの役目は俺だからね〜笑 あ、でももう高3だし、卒業したら離れちゃうかもしれないから、電車のイケメンさんがこの役目をしてくれるようになったらいいなぁ。」
「はは笑 そんな日がくればいいけどね？」
ジョングガのダッシュによって無事学校に間に合う。さすがジョングガ。
「ありがとう、助かった^ ^」
JK「俺もいいトレーニングになるから一石二鳥だね笑」
こんなにかっこよくて優しいのに彼女ができないのはいつも私のそばにいてくれているのではないかと思ってしまう。
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作者名：ユミン | 作成日時：2019年6月11日 22時
