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TH SIDE
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HS「…うん、Aの家に行ったらジミナがいたんだね。」
TH「はい。ジミナがAのこと好きで、Aもジミナが好きだったらどうしようって思ったら俺もう…ああいう態度とらないとやってけなくて…。ひどい態度をとってでも、自分の気持ちを消さないと気持ちが溢れてしまいそうでした。」
HS「んーとさ、テヒョンア。誰のために気持ちを消そうとしてるの？」
TH「えっ…それはもちろんAのために…」
HS「Aのためになる？」
ホソギヒョンの言葉を考えてみるけれど、難しくて、どう返したらいいのかわからない。
TH「わからない、です」
HS「Aが1度でもジミナが好きだって言った？ジミナが1度でもAが好きだって言った？本人の口から聞いたことある？」
TH「…っ…ないです…」
HS「はぁ、どうして決めつけるんだよ…ジミナとAが2人で話してたくらいで…」
この一言で俺の中の何かがプツンと切れる音がした。
“話してたくらいで”
俺は相当独占欲が強い。
人だけじゃなくて物に対してもそう。
ヒョンは俺の性格を知ってるのにそんなこと言う？
TH「…誰も…教えてくれなかったくせに…」
HS「え？なんて？聞こえな…」
TH「あの日！！メンバー全員で俺を非難したくせに、何が悪かったのかなんて誰も教えてくれなかったじゃん！！！！俺、馬鹿だから教えてもらわなきゃわからないことだってたくさんあるのに…教えてくれなかったから、自分なりに考えた結果ですよ…？俺、悪いですか？笑」
ヒョンに向かっての態度じゃないことくらい自分でも分かってる。
でもあんまりじゃないの？1人じゃわからないこともたくさんある…。
恋だってしたことなかったんだよ
Aが初恋なんだよ…？
HS「…それは俺たちが悪かったな、ごめん。」
言い返すわけでもなく、素直に謝ってくれるヒョンの姿に申し訳なくなって思わず目を逸らす。
HS「…でもね、テヒョンア。よく聞いて。俺たちはテヒョンア自ら気づいてほしいことだったから言わなかったんだよ。それはわかる？」
TH「…はい」
HS「正直、今だって自分で気づいてほしい。でも、よく考えてもわからないっていうなら俺は答えを言うんじゃなくて、ヒントを言うから自分で考えてほしいな。」
ホソギヒョンはいつものように優しく笑ってそう言った。
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作者名：ユミン | 作成日時：2020年4月25日 21時
