鬼殺隊のとある隊士はババアです。 (ページ3)

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場所は打って変わって水柱邸。

『ぎゆー！さぁぁびとおおお！真菰ー…って、あいててて…背中にきた…』

??｢はは。相変わらずなんだな。A。｣

??｢大丈夫？後で背中揉んであげる！｣

『おー、ありがとねー。』

笑いながら出てきた2人…同業者、そして同じ師範の元で修行した仲間である錆兎と真菰が出てきた。

錆兎｢で、どうしたんだ？義勇も呼んでいたが…急ぎの用事だったか？｣

『いや、そーいう訳じゃあないんだ。錆兎達とも関わりがあるからな。』

背中を叩きながら要件を伝えようとするA。そんな姿を見ながら彼らは苦笑した。

真菰｢てかA、鬼殺隊はいって大丈夫だったの？そんなおばあちゃんみたいで…｣

真菰は姉弟子であるが、Aが戦っている所をきちんとは見ていない。だから彼女はAが刀を杖がわりにして毎日歩いているんじゃないかと不安になっていた。

錆兎｢真菰、大丈夫だよ。Aはこれでも甲。柱に並ぶ程の実力をつけているんだ。｣

だが、錆兎は同期である為、彼女が戦う姿を何度も見ている。だから心配はあまりしてなかった。
錆兎がそう言うので、真菰も安心する。

真菰｢そうなの？なら安心だね！それで、Aはどんな要件で来たの？｣

ああ、伝え忘れたと笑いながら言うA。それだけならよかったのだが…

『最近物忘れが酷いんだよ。歳かねぇ。昨日の夕飯すら言えないんだよ…』

ああ、そうだそうだと言いながら違う話をしようとするA。流石に錆兎達が要件を伝えろと言った。

『そうだったそうだった。嫌だねぇ。もう。
＿＿そんで、要件なんだけど…この水の呼吸一門で、任務に行くらしいよ。』

この言葉で、彼らはぴしりと固まった。合同任務は普段なら嬉しいのだが、水の呼吸一門…強者ばかりが揃った集団なので、なにかあったのかと心配になった。

『最近、十二鬼月が出ているとの伝令があったそうよ。それも上弦の。』

2人の雰囲気を汲み取ったのか、任務の概要を話していく。2人は、それを静かに聞いていた。

錆兎｢…わかった。では、その任務の日はいつなんだ？｣

至極まともな質問をする錆兎。そんな錆兎の質問に、今度はAが固まった。

真菰｢??Aー？｣

不思議に思ったのか、真菰がAに話しかける。

『…任務の日、忘れちゃった。』

2人｢｢…はあ！？｣｣

やはりこの隊士はババアである。