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Aside
エマに手を引かれてパーティーが行われるであろう部屋の前まで着く。
人前に出るのは慣れているがこういった事はどこか緊張を覚えてしまう。
『まっ、待ってエマ!まだ心の準備が…!』
今にでも部屋に入ろうとするエマに制止の言葉をかける。
するとエマはにっこりと微笑んで此処にいる人はいい人ばかりだ〜!なんて安心させるような言葉をかけてくれる。
それでも緊張するものは緊張する、
息を整えているとエマが思い切ってドアを開ける。
エマが私の手を引いて、前に出すようにした。
______パンッパンッ!
色んなところからクラッカーのような音が聞こえて肩を上下に震わせる。
すると間もなく、
「「「 ようこそ!エウリュディケ荘園へ! 」」」
なんて玄関でも聞いた言葉を一声に浴びせられる。
事の状況を飲み込めず、ポカン、としていた私にエマが声をかける。
庭「A?大丈夫のー? 自己紹介お願いするの!」
『えっ、あっ、そっか、
えっと、初めまして、Aと申します!
不束者ですがどうぞお仲間に入れてください。』
言葉を言い終え少し微笑んだ後、腰を曲げてお辞儀をする。
するとよろしく、なんて言葉が飛び交い私を歓迎してくれているようだ。
嬉しいなあ、…暖かい。
庭「Aの席はここなの!さぁパーティーを始めるのー!」
エマに所詮誕生日席に半ば強引に座らされて、各々も席に座っていく。
右斜めにはエマ、左斜めにはナースのような服を着た医師らしき人が座る。
目の前に並べてあるなんとも豪華な食事に感心してると 乾杯の合図が流れる。
「「「『 乾杯! 』」」」
この言葉を合図に一斉に皆が食事に取り掛かる。
どれを食べようか、なんて悩んでいたらふと声を掛けられる。
?「挨拶が今になってごめんなさいね、
私は医師のエミリー・ダイアーって言うの」
『いえ!とんでもない…ダイアーさんですね、よろしくお願いします!』
医「ふふ、エミリーって気軽に呼んで頂戴?敬語なんてナシで、ね?」
『…! じゃ、じゃあ エミリー!…私の事もAって気軽に呼んで?』
医「ええ、そうさせてもらうわね」
エミリー…美しい…名が姿を表している…。
するとまたどこからか声を掛けられる。
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作者名:ちぇりかぺり。 | 作成日時:2019年8月27日 3時