過去編�� ページ35
『や、山……？』
山なのはもういい、よく分かった
けど、
この建物、、
『ただの別荘じゃない？、、、』
？「はっはっは、やはりそう見えるかい？」
『！っ、誰ですか？』
？「私は水無月家の当主、水無月鈴だ」
『！当主様、養子に来ました、天水Aと申します』
当主「君が養子か！よろしく、私のことはおばあ様と呼びな」
『い、いえ！そのようには！』
当主「良い、私はAの祖母だからな、なんならおばぁちゃんとお呼びﾆｺ」
嗚呼、私、ここに来てよかった
おばあ様と会えて、養子になれて、孫になれて、本当によかった
『はいっ！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ』
当主「ふふっ、泣くでないかわいい顔が台無しになってしまう。あとは、敬語なんぞ使うな、なっ！」
『ふふっ、うん！』ﾆｺ
先に進み、聞くとここは本家ではないそうだ
よくよく聞くとこの水無月家は古くからあり、隠された存在であった
その家に来たのは私が9歳になる年だった
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
「A様、起きてください」
『ん〜、、』
当主「ふふっ、可愛いのう私の孫はﾆｺ」
「おはようございます、当主様」
当主「ああ、おはよう。A、起きて朝ごはんを食べましょう」
『ん、、おばぁちゃん、、』
当主「ああ、そうだよ、おはようﾆｺ」
『おはようおばぁちゃんﾆｺ』
ここ、水無月家に来て私は水無月Aを名乗ってから約半年が経ち梅雨になった
相変わらずおばぁちゃんはとても元気で私に護身術を教えてくれる
ここにいる使用人、音羽(ｵﾄﾊ)
そして
いつも美味しいご飯を作ってくれる駒妃(ｺﾏｷ)
この4人で過ごしている
「「『「いただきます」』」」
こんなふうにみんなで食べる
みんな私の家族だ
当主「A」
『なあにおばあちゃん』
当主「急だが明日、用事ができて家を空ける」
『音羽と駒妃は行くの？』
音羽「俺は行かねぇよ」
駒妃「私はお送りしなきゃだから行くわ」
『音羽と2人とか寂しいー！』
当主「ははっ、だとよ、音羽」
音羽「俺がいるだろー！」
こう言っている音羽と駒妃は2人とも16歳
訳あって高校には行かずにここにいるらしい
まあ。そんな感じ。
だから2人は兄弟みたい
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作者名：Viola | 作成日時：2021年10月13日 18時
