音駒のマネージャーは隠れ呪術師【新】 (ページ34)

今日:1 hit、昨日:18 hit、合計:37,056 hit

過去編① ページ34

「素晴らしい術式だ！」

「さすが、五条家の婚約者ね！」

姉「まだ婚約と決まっておりませんよ」

「そうでしたわねｵﾎﾎﾎ」

こんな会話を、何回、あと何回聞くのだろう

「A様、当主様がお呼びです」

『(お祖父様か。)分かりました、今いきます』

ここでは誰一人として私を見ない

御姉様が御三家に嫁いで天水(ｱﾏﾐｽﾞ)家も安泰ってね

今母上のお腹には男の子がおり、その子が当主になると皆が言った

確かにそうだ、なぜなら

私は

呪力がないのだから

おかしいよね、なんたって御三家に続く家の次女が、、

だから皆はこう言う

【恥さらし】

とね

だから当主であるお祖父様に、何を言われても私には何も響かない

『失礼します、Aです』

当主「Aか、入りなさい」

『はい、失礼します』

『ご用とは？』

当主「お前を五条家の分家である水無月家へ養子に出す」

『承知いたしました』

やりやがった、ついに養子に出すってさ

『今までありがとうございましたﾍﾟｺ』

まあ、こんな奴らに頭を下げるくらいなら養子に出された方がましだ

当主「次期当主は次生まれてくる子だ」

『だからなんだというのですか？』

当主「、、、いや、なんでもない。今日中に荷物をまとめて出ていけ」

『承知いたしました。では失礼します』

あっけない

『もう少し、可愛がってもらいたかったな(ﾎﾞｿｯ』

言われた場所に行くとそこは

【山】

・

・

・

『や、山……？』