瀬見さんの秘密2 (ページ3)

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- 白布賢二郎 side

白布｢…俺は太一の着替え準備しなきゃなんでここで。先に外行ってます。｣

太一の部屋もとい、俺の部屋でもある扉の前で足を止めて2人に軽く頭を下げると｢じゃまた後でネ～｣という天童さんの言葉を後に2人はまた歩き出した

｢助けて欲しい、｣

体育館で幼子の様にぼろぼろと涙流して泣いて居た瀬見さんの妹。彼女の言葉が頭に強く響いてる。

ライバル校と言えど極偶にやって来てはマネ業をしてくれていた子、それなりに感謝があるから俺もああ言えた。

白布｢…いっその事、こっちに来ればいいのに｣

川西｢あ、けんじろ。｣

白布｢…おう。寝てんの？｣

川西｢寝息聞こえるから多分そう。ギャップだよな～、こういうの。しっかりしてるからこその我慢とかなのかな｣

必要そうなものを鞄に入れて太一の元へ戻れば俺に気付いた太一の声に俺の方を向く牛島さん達の姿。

眠ってる姿にやはり幼さを感じるのは彼女が童顔だから、なのか。

牛島｢明日の朝練習は6時半だからだ、遅れるな｣

監督と話したらしい牛島さんの言葉
いつもより遅い時間帯、って事は烏野に送って来いって意味何だろうな。

川西｢瀬見さん達にも伝えておきます。…というか、何で俺なのかまだ理解出来てないんですけど｣

白布｢俺だと怖がるからじゃねぇの？｣

川西｢賢二郎、顔怖いもんね…いでっ、｣

軽く腹パン決めた。
足蹴りしたかったけど起こす訳にいかないし。

瀬見｢おまたせ、若利達もありがとな。じゃ、今日は帰るわ。｣

牛島｢ああ。もう遅いから気を付けろ｣

4人の姿を見送った後、｢俺達も戻りましょうか｣と声を掛けると頷いた牛島さんを先頭に寮へと戻った。

ここだけの話、監督が寮母さんに頼んで食堂を空けといてくれたらしい。

…やっぱりあの人優しいよなって思ったのは内緒。