瀬見さんの秘密 (ページ35)

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ある程度の話をすると、先生は顔色を悪くした。

｢そう、春田さんが…。あの子が東京から来たって事は知ってるかしら。｣

先生の言葉に私を含めた4人が首を傾げる

彼女が遠くから来てるなんて話し、私は聞いてない。勿論、それは彼女とタメでは無い3人も同じで。

｢偶々聞いた話だけれど、あの子問題児みたいなの。" 中学でとある問題起こして、東京の高校に通えなくなった " らしいわ。先生たちの声、小さかったから私も詳しくは聞けなかったのだけど、…気を付けておいてね｣

暫くの間、私達の間に沈黙が訪れた

然し、口を開く人が居た

｢ …合宿に行った時、____から話をされました。｣

力くんの話に本当かと久志くんが食いつく

潔子先輩も、驚きの余り口許を手で覆っている

勿論、私も驚いた。

｢先生、この話はここだけにしてください。ほかの先生には言わないで、武田先生と烏養コーチにも。…2人には私から話をしたいんです。力くん達も、出来るだけ、春田さんに優しくしてね。私の所為で傷付かないでね、潔子先輩は必ず、力くん、久志くん、一仁くん、夕くん、龍くんの誰かと一緒に居てください、お願いします、｣

我儘、それくらい分かってる。
でも、守れる人くらい守りたい

私の我儘、聞いてください、。