コルチカムの少女 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:13,175 hit

ソノ７ページ10

シグマside

結局、モトキの案でシルクからのお願いに折れた私たちは、あの訳の分からない道を進んでいた。

マサイ「シグマ。この道、大丈夫なのか？」

『正直、ぜんぜん大丈夫じゃない』

マサイ「おおう……」( ˘•ω•˘ )

逆に大丈夫だと言いきれる方が不思議だよ。この状況。

モトキ「ごめんな。なにも相談せずに言っちゃって」

『いやいや、モトキは何も悪くないよ。逆にあれで正解』

マサイ「霊的な面は？さっきとなんか違う？」

そう言われて、辺りを見渡す。

私たちの前に少し間をとってぺけとダホ、そして先頭にシルクがいる。

景色は今歩いている道以外、何も変わらない。

『大して変わんないかな……。ただ、この道が……ね……』

モトキ「不安だよねー」(･ω･｀*)ﾈｰ

マサイ「気づいたら、入口塞がれてたりして」

『嫌なフラグ立てんなや』

シルク「うぉ！！？」

ンダホ「ええ！？」

ぺけ「うわ！？なんだあれ！！？」

突然、前方を歩いていた3人が驚いた声をあげた。

何かあったのかと思い、駆け足で3人の所へ走る。

そこには、開けた場所と………………。

『おやし………き？』

少し前のヨーロッパにありそうな、ボロボロだけども立派な洋館があった。

ーーーーー

ー数分後ー

ここに到着して数分経った今、シルクとマサイが屋敷の裏に回って散策中で、
モトキとダホは物珍しさなのか、玄関前をうろちょろしている。
(ただ。ダホは少し怖いらしく、モトキの腕を掴みっぱなしの状態)

私とぺけは少し離れたとこから屋敷を観察中。

ぺけ「すっげーボロボロ」

『ね。立派なのにもったいない』

ぺけ「これ。人住んでると思う？」

『ないない。そもそも、山の中とか立地悪すぎでしょ』

ぺけ「だよね〜」

苔が生えまくった壁にまとわりつく、植物の蔦。何枚かひび割れている窓。すっかり色褪せてしまった白い壁。

もし誰か住んでいるものなら、失礼な言い方だが、私はその人の神経を疑う。

しっかし……。この御屋敷見てると、某夢の国のなんとかマンションを思い出すな。

・

・

・

「ﾆｹﾞﾃ」

『え？』

ぺけ「ん？どしたの？」

『今、なんか声が……』

私たちと同い年くらいの女性の声。

辺りを見渡すも、それらしき人物は見当たらない。

ぺけ「聞き間違いじゃない？」

『ん〜。だと良いけど』

ぺけの言う通り、なんかの聞き間違いだと考え、その場を流すことにした。