家へどうぞ ページ44
Aside
『いや。だって、ここからなら家のほうが近いですし。』
出水「いやいや、おまえ！男を家に上げる意味わかってんのか！？」
『そりゃあ、わかってますよ。でも、風邪ひくよりかよっぽどいいと思いますけど？』
しばらくこの調子なら、さらに濡れても早く家に行って体を温めたほうがいいに決まってる。
しかも、気温が急に変わって風邪をひきやすいこの時期ならなおさら。
…まぁ、風邪をひいたこともなさそうなししょーは大丈夫でしょうけど。
『まぁ、最悪の場合。何かあったら木葉先輩にＳＯＳするだけなので。』
出水「…そういえば、あいつも寮住まいだったな。」
米屋「弾バカ〜。ここはお言葉に甘えて、お邪魔させてもらおうぜ？
こいつもこう言ってるんだし。」
出水「はぁ…。仕方ない、そうするか。」
『決まりですね。そうと決まれば早く行きましょう。』
雨水で濡れたハンカチを鞄に押し込み、持ち直す。
『よし。なら、案内するのでついてきてください。』
米屋「ちなみに、おいてかれたら？」
『知りません。』
米屋「ひでぇwww」
― ― ― ― ―
出水side
柚「にゃ〜ん」
晃「んな〜う」
『晃〜、柚〜。ただいま〜。』
あれからさらにびしょ濡れになりながら、なんとか菅原の家へとたどり着いたおれら。
菅原が鍵を開けて中へ入ると、１年前におれが保護した２匹の猫…晃と柚が出迎えてくれた。
昔は手のひらサイズくらいだったのに、立派に成長してやがる。
『お二人とも、廊下濡らしちゃって構わないので、先にリビングに行っててください。拭くもの持っていきますので。』
出水「おう。悪い。」
米屋「お邪魔しまーす。」
そう言って菅原は奥の脱衣所と思しき部屋に入って行き、おれと米屋は一番奥にあるリビングに足を運んだ。
菅原や木葉達が住んでいるこの寮は、３ＬＤＫと寮というには広すぎる上に、家賃が何万もしそうなとこに住んでいる。
しかも、申請を出せば菅原や国見、夜久のようにペットも飼っていいという。
…今更だが、うらやましい生活してんな、こいつ。
そんでドアを開ければ、いわゆる北欧スタイルの部屋が目に入る。
おれらの隊で唯一掃除ができる菅原の部屋は、すごく落ち着いた感じで白やベージュ、緑なんかを基調にしている。
だが、やっぱり高校生らしく、過去にみんなで撮った写真や誕生日プレゼントが置いてある。
あ、ソファーに米屋があげたリリ○ンタールのクッション発見。
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澄葉夜(プロフ) - 読者の皆様、今日も作品を読んでいただきありがとうございます。さて、プチ企画の〆切まで残り6日となりました。ぜひ、多くの方の参加をお待ちします。なお、詳細は「お知らせ5&プチ企画」のページをご覧下さい。 (2019年2月22日 1時) (
レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
澄葉夜(プロフ) - フルーツヨーグルトさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！頑張ります！！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
フルーツヨーグルト - 続編おめでとうございます！！すごく面白いです！！！頑張ってください！！！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: 6500d8f78f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄葉夜 | 作成日時：2018年12月21日 8時
