スナイパー一家2 ページ40
夏蓮side
隠岐「せや、夜久ちゃん。さっきの撃ち方なんなん?おれ、呆気にとられてしばらく動けんかったわ。」
当真「え?おまえ、なにしたの?」
夏蓮「なんにもして……あ。もしかして、隠岐先輩を撃った時のあれですか?」
隠岐「せや。そん時や。」
穂刈「驚いたのか?そんなに。」
村上「どんな撃ち方したんだ?」
隠岐「いやですね。移動しとったら夜久ちゃんの背中がたまたま見えて「お、ラッキー。」なんて思ったんですわ。
んで、標準合わせて撃とうとしとったら、顔はこっち向けずにトリガーを後ろに向けて撃ってきたんですわ。」
荒船「は?」
村上「えっと、つまり?」
夏蓮「後ろに隠岐先輩がいたのが見えて、振り返って照準を合わせてると間に合わないと思ったので、
右手はそのまま、担ぐような感じで右肩にトリガーを置いて撃ちました。」
荒船「おまえ…、それでよく撃とうと思ったな。」
穂刈「当たったのか?それで。」
隠岐「ええ。ほらこの通り。」
そう言う隠岐先輩の右肩には、私の今回のブース番号がマークされている。
荒船「……おまえ、時々突拍子もないことするよな。」
穂刈「曲芸だな。一種の。」
奈良坂「俺、ビルの上からたまたまその時の様子目撃しましたけど、夜久、命中したのがわかったとき微笑してました。」
夏蓮「え。そうだったんですか?」
荒船「無自覚かよ。」
隠岐「さすが堕天使やな。」
村上「ちなみに、過去にその方法を試したことはあるのか?」
夏蓮「ないですよ?初挑戦でした。」
穂刈「程があるな。思い切りにも。」
当真「もうwwwおまえ、最高www」
当真さんがツボったらしく、お腹を抱えて笑い出しちゃった。
それにしても、私笑ってたんだ。
?「なんだ?ずいぶんにぎやかだな。」
夏蓮「あ!東さん!」
東「ずいぶんとご機嫌だなぁ、夜久。」
夏蓮「聞いてください!今日、過去最高順位が出たんですよ!」
東「そうか。良かったじゃないか。」
へへへ、やった。東さんに褒められた!
東「それで、当真はなんでこんな笑ってるんだ?」
奈良坂「あぁ。実はさっき……。」
奈良坂先輩がさっきの話を説明する。
……それより、当真さんいつまで笑ってるんだろ?
このまま過呼吸になりそうなくらいなんだけど。
〜数分後〜
東「はっはっは、さすが夜久だな。」
荒船「さすがというかなんと言うか。」
奈良坂「夜久のサイドエフェクトならではの技ですよね。」
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澄葉夜(プロフ) - 読者の皆様、今日も作品を読んでいただきありがとうございます。さて、プチ企画の〆切まで残り6日となりました。ぜひ、多くの方の参加をお待ちします。なお、詳細は「お知らせ5&プチ企画」のページをご覧下さい。 (2019年2月22日 1時) (レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
澄葉夜(プロフ) - フルーツヨーグルトさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!頑張ります!! (2019年1月8日 16時) (レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
フルーツヨーグルト - 続編おめでとうございます!!すごく面白いです!!!頑張ってください!!! (2019年1月8日 16時) (レス) id: 6500d8f78f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澄葉夜 | 作成日時:2018年12月21日 8時