回想6 ページ22
雪春side
犬飼「え？まさか忘れてた？」
雪春「はい。」
犬飼「嘘ｗｗ」
いや、嘘じゃない。ガチで忘れてた。
って、去年もこんな感じで、風間さんやりょー達にいろいろ言われてたっけ。
雪春「え。じゃあ、これって。」
犬飼「うん。俺からの誕生日プレゼント！」
驚きのあまり、ロールケーキを見ながら固まる。
犬飼「あれ？これ、好きじゃない？」
雪春「いえ！そんなことないです！甘いものすごく好きです！」
犬飼「本当！？良かった〜。」
「はい。」って先輩から渡される。
………なんか新鮮だな。
年上の人からもらうってのは、風間さんとか歌歩先輩とか栞先輩とかならあったけど、今日知り合ったばかりの、しかも２歳上の先輩から貰ったのなんて初めてだ。
犬飼「ほら！辻ちゃんも！」
雪春「え？」
犬飼先輩が辻先輩の背中を押している。
当の本人はわたわた///しながら手に何かを持っている。
辻「あ、あ、あの！誕生日、お、おめでとうご、ざ、ざいます。」
と言って渡してくれたのは、同じくコンビニのプレミアムシュークリームだった。
私は、驚き６割と嬉しさ４割でそのシュークリームを受け取る。
雪春「………お二人とも、ありがとうございます。大切に食べます。」ﾌﾆｬ
辻「！」
犬飼「お。笑った。」
そりゃあ、笑いますよ。
だって、こんなにもうれしいことなんて、久しぶりですから。
犬飼「よし。辻ちゃん、もう帰ろっか。」
辻「は、はい。」
犬飼「じゃあ、国見ちゃん。バイバイ。」
辻 ﾍﾟｺﾘ
雪春「はい。また、本部で。」
そう言って、二人はまた歩き出した。
犬飼「あ、そうだ。」
数歩歩いたところで犬飼先輩が引き返してくる。
雪春「どうしました？」
犬飼「国見ちゃん、いいこと教えてあげる。
ちょっと耳貸して。」
雪春「？」
言われた通り、ちょっと右を向いて左耳を貸す。
何だろう。
犬飼「実はね………
一緒に帰ろうって言ったのと、国見ちゃんの誕生日教えてくれたの………
辻ちゃんだよ。」
雪春「……えぇ！！？」
犬飼「じゃ、またね！」
雪春「え！？あ、ちょ。」
言うだけ言って、犬飼先輩は小走りで辻先輩のもとへと戻っていった。
それから家に帰って。
その日、私は、その言葉のせいで寝れなかったのは言うまでもない。
― ― ― ― ―
雪春「……ということがありました。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
澄葉夜(プロフ) - 読者の皆様、今日も作品を読んでいただきありがとうございます。さて、プチ企画の〆切まで残り6日となりました。ぜひ、多くの方の参加をお待ちします。なお、詳細は「お知らせ5&プチ企画」のページをご覧下さい。 (2019年2月22日 1時) (
レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
澄葉夜(プロフ) - フルーツヨーグルトさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！頑張ります！！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
フルーツヨーグルト - 続編おめでとうございます！！すごく面白いです！！！頑張ってください！！！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: 6500d8f78f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：澄葉夜 | 作成日時：2018年12月21日 8時
