#11 ページ11
【赤葦side】
俺は先輩と共に肝試しの道を歩いていた
『もう全員スタートしたから二人で来てね！』というLINEが雀田さんから届いており、その通りに夏希先輩と山道を歩いているのだ
そんな俺は今、だいぶ表情が緩んでいると思う
だって…
西宮「(怖い怖い怖い…！)ｷﾞｭｯ))」
夏希先輩が俺のTシャツの裾を掴んで歩いているのだから
相当怖いんだろうな…顔色真っ青だし
赤葦「あの、先輩」
西宮「ﾋﾞｯｸｩｯ！))」
……
これだけでも驚かれるのか…
赤葦「手とか…繋ぎますか…？」
ああ緊張する…
キモいとか思われないだろうか
ドン引きされたりしないだろうか
西宮「い…いいの…？」
ｸﾞﾌｯ))←
危ない危ない…可愛くて吐血するところだった
いつでも弟扱いされる俺だから、こんな風に接してくる先輩を見るのは久々…いや、もしかしたら初めてかもしれない
お化けや虫が嫌いな先輩は、いつもの“お姉さん”って感じではなく“妹”って感じがする
手を繋いでまた歩き出すと、今度は少し顔が赤くなっている先輩
そんな表情…俺、期待しますよ？
俺、弟じゃないんで
俺、男なんで
赤葦「先輩、俺((ｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻｯ」
西宮「！？！？(声にならない叫び)」
誰だ俺の言葉遮ったの…
何人かの部員は驚かす役をやっているようで、ここに来るまでにも何人かの人影を見つけた
先輩は怖すぎて気付いていないようだったけど、今のような音を立てられれば流石に気付く
西宮「も、もうやだ…進みたくない…！帰りたい…！」
こんなところで言われても…
赤葦「大丈夫ですよ夏希先輩。いざとなったら俺がいますので」
いつもは弟みたいに扱われてますけど、こういうとこでは“一人の男”として見てくださいね
＿＿＿
夜久「告白遮るとか性格悪」
黒尾「ウルセー！ちょっとくらい苦労しやがれ赤葦…！」
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無知悲＠プリ小は里菜 - 三作品見させてもらいました！とても面白いです！良ければ白布と研磨と五色版作ってください！ (2022年10月20日 0時) (
レス) @page15 id: 68c92f49a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2020年11月30日 6時
