2話 ページ4
困惑、静寂、そして興奮。
NEW御黒(さん)の姿に、皆一斉に盛り上がる。
皆がワッ、と御黒さんのことで騒ぐ中、俺と角名はまだ思考が追い付いていない。
「…？……？？」
え、あの銀髪の子が御黒さん？
？ え、でも御黒さんは黒髪で…腰まであって…え、でも今短い…？？
前髪だって、以前はきっちりと揃えられたパッツンやったやん。
アシメって、え？？
激しく困惑。
いや、かわええで？ けど、なんかもう、ギャップが…
春休みの内になにがあってん？ まさか、失恋かなんか…？
「……女子が髪切るっていうと、どうしても失恋を連想するよね」
角名も同じ考えだったらしく、俺に近寄りそういう。
いや、そこらへんの女子が髪切ったってどうでもええねん。ここまで騒がん。
けどただでさえ目立つあの子が切ったらどうしても目ェ行くやん。
髪だって銀髪に染めて…
「だーいぶ髪いじめたね…何回ブリーチしたの？」
「3回だよ」
彼女の言葉にマジか、と驚く女子。
綺麗な黒髪だったのに。
あんなに長かったのに、もったいない。
様々な嘆きの声。
しかしそれでも皆が向ける彼女に対する評価はいいものだった。
「でも可愛い！」
「前もよかったけど今も別の良さがあるよね！なんか、話しかけやすい！」
彼女の
けれど黒髪で物静かでいるよりも断然今の方が話しかけやすい。
なんの心境の変化かは知らんけど、別に彼女自身が変わったわけやないから、人気はむしろうなぎ登り間違いなしやな。
ぼんやりとそんなことを考えているとクラスメイトの1人が首を傾げ、御黒さんに問いかけた。
「でもなんで急に染めたり切ったりしたん？」
その発言をした次の瞬間。
一瞬御黒さんが険しい表情をする。
ピリッという空気。
それを感じ取った人の小さい悲鳴。
地雷か、地雷なんか？
ひやひやとしながら御黒さんをみつめる。
御黒さんを囲んでいた連中があたふたとし始めると、御黒さんはいつもと同じやる気のない表情でスン、と前を向いた。
そして一言。
「いや、ただの反抗期だよ」
反 抗 期 と は 一 体 ？
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彼岸花(プロフ) - たまごぼーろ。さん» ファッ!!ありがとうございます!!消さないように大いに進めていきます…!! (2018年6月30日 6時) (
レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - 新作おめでとうございます！！今回も面白くなりそうですね！更新頑張ってください！ (2018年6月29日 7時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2018年6月28日 23時
