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_蝶屋敷にて。
Aの鎹鴉からの伝言を聞き、早速その場へ向かおうとした蟲柱の胡蝶しのぶ。
しかしそれは炎柱である煉獄杏寿郎によって止められてしまった。
「何処かへ出掛けるのか?」
「えぇ、まあ。そんな所です」
特に彼に伝える事でもないので、足早に屋敷を後にしようとする彼女だがまたもや煉獄さんに止められてしまう。
「そういえばAの姿が見えないようだが。彼女はこの屋敷で暮らしているのだろう?」
「そうですけど…何故それを?」
Aと煉獄さんが関わっていることを知らないしのぶは、不審に思い問う。
「以前、宇髄から聞いたからな!もしかしたら彼女に会えると思って少し期待したんだが…」
居ないのなら良いんだ、と言って何処か悲しげな表情をして己の屋敷へと帰ろうとする煉獄さんを今度はしのぶが引き止めた。
「居ますよ。……でも今は任務中でして…足に怪我を負ったと先程、彼女の鎹鴉から通達がありました」
彼には関係の無いことだと思っていたが、先程の煉獄さんの様子を見るにきっとAと何かしら関わりがあるのだろうと察した。
怪我をして今まさに助けを待っていると伝えると、表情が一変してすぐにその山の名前を聞いてきた。
「分かった。俺が代わりに行くとしよう!!」
「ですがもう夜遅い時間なので私が…」
「いや、胡蝶はこの屋敷に残っていてくれ。もしかしたら負傷者が運ばれてくるかもしれない。その時に君が居なければ困る者も居るだろうからな!」
大人しく部屋で待っていろと言わんばかりに背中をぐいぐい押される。
「彼女は俺が必ず無事にここまで運んでくるから安心してくれ」
そう一言残すと、全速力でAが待つ山へと走り出した煉獄さん。
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西野飛花 - はじめまして。西野飛花と申します。スイートポテトさんの作品、大好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2020年8月9日 11時) (レス) id: adc04cecc6 (このIDを非表示/違反報告)
純白 - 新作おめでとうございます。きっかけとなる物語と短編集の方も両方楽しみにしています!これからも応援しております。 (2020年8月9日 9時) (レス) id: c7fba8ce54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイートポテト | 作成日時:2020年8月9日 8時