殺戮の天使ちゃんと死の外科医 (ページ6)

今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:6,705 hit

殺戮5 ページ6

そう考え､身を潜めていたところから出る

『……戻ってこないよね』

『アレに見つかる前にここから出ないと……』

『捕まったら多分……』

『……』

『あの小鳥は……もう……』

｢ああ、察していると思うがもう死んでる」

『……っ！？！？』

私はアレが戻ってきたと考え逃げる

走って、走って、でも……

パシッ

『っ……！』

腕を掴まれた

｢おい、よく見ろ。さっきのアレじゃねえだろ」

目を開き恐る恐る顔を見る

『……だ、れ……？』

たしかにさっきのアレではなかった

私の腕を掴んでる人は目の下にすごーく濃いクマを持っており､モコモコの帽子を被っていた

｢…俺はトラファルガー・ローだ。お前は」

『……A・ガードナー……』

ロー｢ほぅ、A屋は何故ここにいる？」

『A……屋？』

ロー｢質問に答えろ」

『……分からない……気がついたらここにいた』

｢次だ。ここがどこかわかるか？」

『……わからない､けど、建物の地下……だと思う』

ロー｢……そうか。」

パッと手を離した

『……ねぇ、私からも質問、良い？』

ロー｢あ？なんだ早く言え。」

『あなたは、なんでこんな所にいるの？』

ロー｢お前と同じだ。」

『！』

ロー｢俺も気がついたらここにいた。」

ロー｢目覚めたところから色々な部屋を調べて、お前が出てきた。だからお前を監視していた」

『！……だから、見られてる気がしたのか……』

ロー｢ああ。見る限りお前はここの関係者じゃなさそうだからな。警戒することはないと思った」

『……そっか……』

『……元の部屋に戻らないと……』

ロー｢今行けばアレに捕まって殺されるのがオチだぞ」

『その時はその時……私は早くここから出たいから……』

ロー｢……そうか。俺は他のところへ行く､何かあったら見つけろ。俺は医者だからな」

『……医者なの？』

ロー｢そうだ。言葉を交わした人間が死んだら目覚めが悪い」

ぶっきらぼうな言い方だけど、どこか優しさがある

『……ありがとう』

そう言い部屋まで行く

部屋に着くと開かなかった奥の扉が開くようになっていた

アレが壊したのかな……

奥の扉を開き、中に入ると中には床に扉がついていてそこには、"EV(エレベーター)通路管理室"と書かれていた

『……！ここで、左奥のドアが開くかもしれない……！』

…でもカギがかかってる……

『小鳥のところへ行こう……』