バカは気づかない (ページ26)

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その日から私は積極的にバレーに参加し、自主練のトスあげもした

影山くんは「すごい人ですよね」
って言ってくれたけどどういう意味？？バカだからわかんなぁい！！

「バレーっす。トスのあげる位置。場所。そしてセッターが選ぶんじゃなくて選ばせるトス。かっこいいっす！」

「…ごめんよくわかんない」
あんま聞いてなかったわ。イケメンだな〜っていうのがあたまでグルグルしちゃって！

「でも、私は最高のトスを上げたいかな。相手がほしいと思うボールに100%答えたいかな」
「…なんとなく分かった気がします」
「そう？」
「…うす」

「ちょっと！そこの二人！間抜けな話いてないでこっち来てよ！」
「うるさいなあ及川」
「うるさいです及川さん」

「ちょっと声合わせないでくれる！？！」

「で、なに？」
「もう明日帰るじゃん？バーベキューらしいから、買い出しに行かなきゃなんだけど、、」
「え？今何時？」
「夜の8：30」

「言うのが？」

「…遅いです」
「はい。いい子に言えましたね〜！」
「明日買いに行ってくれる？」
「一人？」

「んーと、あのプリン頭ちゃんと！」
「へー。りょ」

孤爪研磨。可愛い顔してたよなあ。

「君が孤爪研磨くんかな」

「…そう、です」
「上下関係気にしてない子なんでしょ？？いいよタメで！」
「ありがとう…で、どうしたの」
「及川がね、明日バーベキューあるらしいから食材買いに行ってねって。だから君を誘ったの」
「…分かった。明日の朝行こう」
「そーいってくれるとおもった！！じゃあまたね！」

「プリンくんどーだった？」
「プリン頭ちゃんと！とか言いながら孤爪にはなんにも話してない…と？」

「あ、」

「歯ぁくいしばれよ？」

「うわあああああああああ！！！！！！」

バカはゴリラなようだ。