先輩はもう、俺の虜です。【赤葦京治】

story.. ０３ ページ5

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「 ただいまー、… ｯ と、わ、!? 」




ふぅ、と息を吐くと同時に、玄関のドアを開けた自分は、目の前に飛び込んてきた光景に思わず声を発した。




「 … おかえり 、 」




「 … どうしたの、なんでそんなにやつれてんの…? 」





心配そうな目で見る。
相手がソファに寝転がっているため、自分は立ち上がった状態で、見下ろすようなカタチで見ている。






「 いや、… " アイツ " が出て、… 」







「 " アイツ " … って、…まさか…！？ 」






「 …そう、そのまさか、 」








二人、リビングで険悪そうな表情で見合っている。

それを叶夢が見れば、驚いて声も出ないであろう。







そして本題。二人が話している" アイツ " とは、実際他の人から見れば誰も分からないであろう。

だがしかし、この二人だけの、共通の" パスワード "だったのだ。







「「 … G… ! 」」




G、とは勿論お分かりであろう、正しくアイツだ。



擬人化すればきっと可愛らしい筈であろう、そう信じて扱っていたが、無理だ。




京治は多分、倒したのであろう。" アイツ " を。







褒めよう。




…いや、称えよう。

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