拝啓、ノンケの君へ！【男主】

Episode：05_ハイスペックとは。 ページ7

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「抑えろ、桜華。初日から険悪になっては近付くことも出来んぞ」

「…分かっておる」

オールバックの青髪の男性にそう言われ、桜華は素直に黙る。
此処での皆の関係性が分かっていない為か、俺の話題以外の会話となると分からない。



「まぁまぁ。そこまでにしておいて、とりあえず今日は解散ってことで。誰か一人、今日一日Aクンの案内を任せたいんだけど……」


マルコスがへらへらと笑いながら立ち上がり、皆に提案する。皆は各々頷き、賛成している。
…と、同時に、何処か皆の目付きが変わってしまった。


何が起こっているのか分からずにあたふたとする俺を他所目に、マルコスは話を続ける。



「うんうん、やっぱりそうだよねぇ。というわけでハイスペックなこの僕、ちゃんとくじ引きを用意してきました！」

「準備良すぎかよ！？」


唐突に現れた黒い箱に、俺は思わず突っ込んでしまう。
慌てて口を紡ぐのも既に時遅し、成る可く口を挟まないようにとゆっくり自分で自分の口を覆った。


「んじゃ、ヒーロー追加順で順番に引いてってねー。丸がついてる紙の人はあたりだよ〜」


当たりってなんだよ、ホント…。
全員が引き終わった後に覆っていた手を退け、ヒーロー達をきょろ、と見てみる。

マルコスの掛け声で、一斉に開かれた紙。
そこには＿＿＿＿

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