▼小さなバグ【サティアダ】 ページ4
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『バグデス』
しれっとした表情でVoidollは俺に告げた。
…営業スマイルに上げていた口角が、その瞬間に引き攣った。
「ぶひゃひゃひゃ！！なんだそれ団長サマよお！随分とカワイイカッコしてんじゃねぇか！」
「黙れ引き裂くぞ」
＿＿突然のバグとやらで俺に生えた灰色の猫の耳と尻尾。なるべく人に会わないように避けていたものの、予兆も無しに部屋に突っ込んできた13には隠しきれなかった。
「ヒーッ、はー、苦し…はー。んでぇ？ソレ、Voidollの野郎には言ったのかよ」
「言った。が…被害はどうやら俺だけらしいからな、早急に対応するとは言っていたが…、優先度は低いだろう」
ここ最近というもの、コンパス内のシステム調整に時間がかかっているようだった。そうもなれば、紛れ込んだこれぐらいの小さなバグなんて気付かないのも納得出来る。それもあって後回しにされる確率は多めであろう、いつ治るかなんて保証はない。
「えぇ？面白そーなバグじゃねえか。なんなら俺チャンはこのまま治らなくてもいいぜ？」
「…ほう？お前、自分がバグに侵されていないからといって好き勝手言えるのも今のうちだと思え……。」
「アッサーセンしたー。わり、悪かったって！」
手首を引っ掴みギチギチと握りながら表情で圧をかけてやれば、直ぐに降参と言うかのように両手をあげる。その様子に舌打ち、大きくため息をついた。
「…こんな姿、誰にも見せられないと言うのに…」
「俺にはもう見せてんだろ？じゃあいいじゃねーか諦めろ」
「ぐっ！？急に押すなっ、……っ！？な、なんだ…？」
絶望の垣間見得る表情をしていただろう俺に、言葉を告げるや否や勢いよく肩を押して上に跨ってくる13。ぴく、と動いた猫耳から、ゆるりと動く尻尾までを目線で追う。
その視線が何処か厭らしく、俺の体にはぞわりと寒気が全身を走った。
「まあまあ静かにしてろって。せっかくの猫ちゃんってワケだろ？俺様が可愛がってやるよ」
ニタリと口角を上げた13は俺の顎下に手を伸ばしたかと思えば、器用に指先を動かし撫でてきて＿＿
「ぁ、にゃぁ…ぁあ…っ」
ふるふると体が震えた。味わった事の無い心地良さと安心感に、思わず目は蕩け喉からはゴロゴロと無意識に鳴っていた。
「はっ…！」
「な、分かったか団長サマ？俺のテクにかかりゃバグも良いモンだ＿＿＿＿」
「＿＿しっ…かり喰い縛れ、痛いぞ」
「………あん？」
ドヤ顔で告げる13の顎に、それは綺麗なアッパーが決まったと……彼は言った。
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すふれ@(プロフ) - 百@流星隊Ｐさん» リクエストありがとうございます！書き進めていきますのでお待ちください！ (2020年3月6日 22時) (
レス) id: fe18d0b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
百@流星隊Ｐ(プロフ) - あの･･･|´・ω・`)リクエストいいですか？サティアダお願いします･･シチュエーションお任せです･･ (2020年3月6日 16時) (レス) id: aedd5d45e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すふれ@ | 作成日時：2018年12月27日 22時
