【ut】浮気性の貴方２ (ページ29)

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#26 悲しくてページ29

You side

あっという間に、夕方。

今日は早く感じる。

鬱くん帰ってるかな
ふと彼を思う。

家についたのは7時半だった。
夜ご飯を作る為に帰りに買い物をしていた。

電気....付いてないな。
まだ帰って来てない彼。

さっきメールをするも返信もまだ来てない。
残業かな、なんて思う。

中々帰って来ないから、先にご飯を食べ、お風呂に入った。

リビングに行くと、

『あ、鬱くん！おかえりなさい！！』

ミスをしてしまっても鬱くんを見たら自然と笑顔になる。

「ん、ただいま」

『久しぶりに肉じゃが作ったんだ！』

「ごめん、外で食べて来た。明日肉じゃが食べるわ。風呂入ったら寝るな。」

『あ、うん、わかった。』

「先寝ててええからね。じゃおやすみ」

頭を撫でて鬱くんは風呂場に行く。

せっかく頑張って作ったんだけどなぁ....。
誰と食べたんだろ。

自然と涙が出てくる。
止めようとしても、出てくる。
別に悲しくない。悲しく、ないよ。

『....うっ、....ひっ....っ....』
声が出ないように、涙を止めるように、私はその場にしゃがみ込む。
どう止めても、涙は止まることすらないまま。

悲しくないなんて嘘。
本当は心に穴がぽっかり空いたみたいに、悲しくて、何処か苦しい。
苦しくて苦しくて、遠のいてしまうんじゃないかなんて思ってしまう自分がいる。

ねぇ、小さな事でもいいから

褒めてよ、鬱くん