第四章第九話 ページ9
何時間たっただろうか、外も暗くなってきてノブナガは周りにロウソクを置いた。
「レオリオの方はどうなってるかな。」
「レオリオと会えたんだね！私も早く会いたいな。」
キルアは黙ったままだ。
ゴンが大丈夫か聞いてもああとしか答えない。
拳は苛立ちからか強く握っている。
「あれ？ゼパイルさんに教えてもらったのってヤキヅケとヒラキと....あと何だっけ？」
「....忘れた。」
「ヨコヅケだったかな？何か違う気がするな。」
ゼパイル？ヤキヅケ？ヒラキ？ヨコヅケ？
私の頭の中はクエスチョンマークだらけだ。
そのとき、キルアが重い口を開けた。
「ゴン、A、俺が囮になる。そのスキにお前達だけでも逃げろ。」
私はゴンと顔を見合せ
「何言ってんの？」と口を揃えて言った。
ノブナガもやめとけと否定する。
「うるせぇよ」
「やってみなきゃわかんないだろ？」
キルアは本気だ。
「アイツの初太刀は俺が死んでも止めるからその間に逃げろ。」
するとゴンはキルアの頭をスコンと殴る。
「何しやがんだてめぇ！！」
「勝手なこと言うな！！」
「え、ちょ、二人とも〜？」と間に入るも喧嘩はおさまらないしノブナガは笑ってばかり。
「やっぱお前ら面白ぇわ。なぁ、悪いようにはしねぇ大人しくしとけ。無駄死にすんな。」
「俺がぬけばお前らは死ぬ。」
ノブナガの言葉に反応したゴン。
あ！！と何かひらめいた様子だ。
「思い出した！ヨコヌキだよヨコヌキ！」
「ヤキヅケとヒラキともう一つがヨコヌキ！」
キルアは最初、何言ってだ？と疑問の顔だったが、すぐにゴンの言っていることに気づき「思い出した思い出した」と笑った。
そして真剣な顔に戻る。
私は何がなんやら。
ヨコヌキが何だというのだ？
ゴンとキルアは「スッキリしたということで行くか。」と戦闘体勢。
「Aは俺のあと、ついてこいよ。」
「....え？あ、うん！」
私も一応練。
二人はドッとノブナガに走り出す。
え、ちょ！！このままじゃ二人とも間合いに入ってしまう！！
けど....
ついてこいと言われたからには....！！
私はキルアの後ろにつく。
と、次の瞬間二人は両サイドの壁を破壊した。
ゴンは右、キルアは左。
なるほど！！
出口がふさがれてるなら別のとこから出ればいいってことか！
だからヨコヌキ！！
「さすがだよ....二人とも。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月16日 17時
