第四章第二十四話 ページ24
感のいいキルアは、これから発、つまり必殺技の修行をしようとゴンに提案した。
ナイス判断だと思う。
「自分のいける条件で、系統にあっててかつ、応用が効くやつがいいよ！」
そうは言ったもののとゴンの耳の穴からはブスブスと煙が出てくる。
ショートしてるな。
「まずどんな能力にしたいかだな。」
「どんな能力....か」
それも考えられないゴン。とにかくすごい能力がいいとばくぜんとしすぎている。
「キルアは何にするの？」
そう聞くと「とっくにあるよ。」と腕を組んだ。
ゴンと私がキルアにどんな能力かを聞くとヒミツと言われ教えてくれない。
変化系だからサポートにもまわれるいい系統だと思う。
「俺は今日から必殺技修得に向けて特訓するぜ。ま、ゴンはゆっくりどんな能力がいいか考えてろよ。」
キルアは立ち上がると「俺とAだけ合格しちまうかもな」と脅してゴンの部屋から出ていく。
キルアのあの脅しは、優しさなんだよな。
ちらっとゴンを見るとあぐらをかいてうーーんと悩み続けている。
優しさ....なんだよね？？
「強化系の必殺技は考えやすいと思うよ！」
「例えば？」
例えばと聞かれると少し難しいが....
「私のヒットガンは放出系だけど強化系混ぜると威力上がるし！リトルリカバリーだって放出系と強化系！」
「Aは自分の系統以外も出来るの！？」
キラキラと目を輝かせて聞くゴン。
「苦手なのもあるけど、一応ね。けど、まずは自分の系統で必殺技をつくること！強化系は単調になりがちだけど戦闘に向いてる系統だからきっといい必殺技が出来るよ。」
これも優しさ、優しさ！！と心の中で唱えながら立ち上がると私はゴンに言う。
「んじゃ、あとは自分で考えな！」
すぐに部屋から出た。
部屋の中からはプシューとショートした音。
ごめんよゴン！これもゴンのため！！！
私も昔は必殺技を考えるのに苦労した。
なるべく放出系とバレないようにするにはどうしたらいいかとか、自分を守れてかつ、味方のサポートも出来るやつ....
と考えてたらヒットガンが浮かんだのだ。
銃を使うから素人目には念を使ってるようには見えないし、念の初心者だったら放出系ではなく具現化系や操作系にも見えるだろう。
そうやって考えて考えて....やっと出来上がるのだ。
頑張れ、二人とも！！
「....私も基礎練するか！」
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月16日 17時
