第四章第十八話 ページ18
ぴょこんと飛び出したゴンは旅団にそう言った。
「....クラピカとAは出なくていい。」
キルアはそれだけ言うと路地裏からキルアも道に出る。
二人は旅団に捕まってしまったのだ。
「....クラピカ、少し離れよう。」
クラピカは納得のいかない表情で旅団との最低の距離をとった。
でないと奴等の警戒網に入ってしまう。
「くそっ！」
「焦りは禁物よクラピカ！」
「わかってる！」
「わかってないわよ！貴方の無謀な追跡で2人が危険にさらされているのよ！」
下唇を噛み、今にも旅団に飛び付きそうなクラピカ。
クラピカの気持ちはよくわかる。わかるけど....！！
「クラピカじゃないと、旅団を止められない。だから2人が捕まりに行ったんだよ？....私達が今出来ることを考えよう。」
「....すまない。」
センリツさんはふっとため息をつくと、「こんくらべよ。焦らないで。」と前を向きなおす。
さすが仕事仲間。
言葉の掛け合いというのだろうか、非常にうまいし信頼してるんだろうなと思う。
「....！奴等の行き先がわかったわ。ベーチタクルホテルのロビーよ。」
ベーチタクルホテル....あ、この前護衛に行ったところがそこだったな....
ホテルの構造は大体把握してる。
「ねぇ、クラピカ、センリツさん....作戦があるんだけど....！」
★
今、私はホテルのロビーのブレーカーを触っている。
七時ピッタリに、これを落とせばいいのだ。
ロビーではレオリオがなんとか二人に伝えてくれてるはずだし、クラピカも何らかの形でロビーにいるだろう。
私は自分の携帯を随時確認しながら時間まで待つ。
ん？警備員はどうしたって？
....はは、ちょっとね？気絶させただけだよ。
けど、さすがに角出しっぱなしでこんなことするのはヤバイから帽子は被ってるけど。
あと、三十秒。
あと、十....
五....
四....
三....
二....
一....！！！
私はブレーカーを落とすと、すぐにホテルから出た。
ホテルのロビーは一時停電となる。
私はホテルの前に止めてあった車の後部座席に乗り込む。
助手席にはセンリツさんがスタンバイしている。
すると、レオリオが冷や汗をかきながは運転席に乗り込んできた。
「クラピカは！？」
「すぐ来る！」
そのレオリオの言葉は的中、クラピカは後部座席に乗り込んできた。
しかし、一人ではない。
「A、ここに居たのか。」
旅団の団長であるクロロもつれて。
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月16日 17時
