第四章第十四話 ページ14
確かに....ヒソカは自分が面白いと思う方に事を進めていくからな。
キルアは探しだした方がいいと案を出す。
多分キルアは大金稼ぎでこの案を出したな。恐ろしい子....！けどそういうところ、嫌いじゃないよ。
「どうする？」と急かすキルア。
クラピカは冷静だった。
「奴等の頭が死んだ以上、私はゴンの言う通り同胞たちの目を取り戻すことに専念するよ。」と言ってキルアを見る。
こりゃ何かすごいことがない限りクラピカの意見は曲がらないなー
例えば....そう！本当は旅団の頭が死んでいないとか....
すると、クラピカの携帯がピルルと鳴った。
クラピカは携帯を見るとすぐに立ち上がった。
「え、ちょ！クラピカ！？」
そして部屋から出ていく。
クラピカは一言も話さないままエレベーターに乗り込みロビーに行き、ホテルから出ようとする。
外は土砂降りの雨だと言うのに。
キルアは何かに気づく。
「ヒソカから？」
一言も発さなかったクラピカがああと答え、
「死体はフェイクだと」
まさかのフラグ回収。
頭をかかえた。
クラピカはまた携帯が鳴りだした。次は電話だったみたいだ、少し離れて携帯を耳に当ててなにやらお仕事の話をしている。
そして新たにわかったことが一つ。
旅団が流星街出身だということだった。
★
クラピカは仕事の電話があると少し席をはずすと、キルアは私とゴンを連れて少し離れたところ会議だ。
「旅団にかけられた賞金がパーになったんだから残ってんのはリスクだけだろ。駄目だ。」
「そりゃそうだけど....ね？」
ゴンをちらりと見ると同意見の様子。
そして、「旅団を捕まえること自体無意味じゃないよ！」と言うとキルアは主旨が変わってると怒った。
しかし、ゴンはゲームに関して秘策があるらしく読みは五分五分くらいならしい。
「んじゃ、ゲームの件はゴンに任せよう。けど、旅団の方は私達だけじゃどうしようもないよねー....」
「クラピカの協力が絶対条件だな。」
「うん！」
私達はレオリオがいるところに行くと、クラピカも居て、仕事の電話が終わったことがわかった。
「クラピカ！俺達にも何か手伝わせて！」
「なんでも良い！どんなことでもやる！」
断れ〜断れ〜とキルアの心のなかの声は私たちは知らない。
クラピカは命懸けだぞ。と強く言った。
ゴンには火に油だ。
「....打ち合わせをしよう。」
そして私達はさっきの部屋には行かず、ロビーの人気の少ないテーブルに腰をおろした。
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月16日 17時
